防災講話

12月15日(木) 令和4年度の防災講話が開催されました。講師に兵庫県内の教員で構成された震災学校支援チームEARTHより、長田商業高校の市川真由子先生・神戸高塚高校の松下卓矢先生に来ていただき、「災害時のトイレアクションを学ぼう」と題した講演とグループワークを行いました。
 避難所での水が流せなくなった実際のトイレの様子にショックを受け、仮設トイレの段差や設置場所、配備されるまでの日数等を知って驚き、アンケートにも「災害の備えとして見落としていた」「家にも携帯トイレを用意しなければ」という声が聞こえました。
また、グループワークで、冬の雨の夜の避難所で足の不自由な高齢者の方が仮設トイレを使う場合の困難さについて話合うと、段差や寒さに自分達以上に不自由を感じる人がいる。そこで自分達が出来ることは何かという問題に対し、「段差を解消するスロープを作ろう」「手すりも作れる」「足元を照らせる」「付き添いは同性がいいのか」など活発な、自分以外の誰かの困難さや気持ちに寄り添おうとする声が自然にあちこちから上がりました。
「災害は防げない。けれど備えることで被害は抑えることもできる」「高校生の君たちには、自分を守り、そして他人を助けられる人になってほしい」という先生の言葉が生徒にも実感として伝わった講話になりました。