サイエンスツアー_東京大学  10月26日(土)・27日(日)理数科7名参加

 東京大学農学部吉田教授のもと、微生物の研究を体験してきました。初日、東京大学の広い校内を散策して、三四郎池の表層の微生物を採取しました。顕微鏡で見るといろいろな微生物がいます。学生用の顕微鏡で元気に動く微生物を観察しました。暗視野や明視野で比較したり、教授の顕微鏡を使わせていただいてミジンコの細部を観察しました。二日目は、ミジンコを中心に微生物の生態を教えていただいた後、観察の続きをしました。より細かいところまでピントを合わせると、卵や内臓の様子が分かり、スケッチの意味を実感できました。スマホを顕微鏡に当てて、ミジンコの捕食シーンを動画で撮影できた生徒もいました。最初は「たくさんの微生物が動いている」から始まった印象が、じっくりと顕微鏡を覗くうちに「きれい」「おもしろい」「形が違う」「自然の中で逞しく生きている」というように気づきから感動体験へ変わっていき、2時間の観察があっという間に終わりました。最後の1時間は教授への質問時間でした。「研究に行き詰ったときはどうしますか?」という質問に「それはチャンスです。自分が知らないことか、誰も知らないことで、新たな発見につながる。」と答えていただいたことが強く心に残りました。時間はあっという間に過ぎ、90分も懇談の時間をとっていただきました。豊岡の素晴らしいところ、研究をするということ、研究題材への熱量など、多岐にわたって多くのことを教えていただき、自身の高校での研究や大学の進路、研究職について広く深く考えるきっかけになったと思います。

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