探究学習(中間発表会等)にも取り組んでいます!

 私が育った時代は、学力と言えばもっぱら知識(情報)をどれだけ頭の中に叩き込んでいるかという価値観でしたが、今は違います。知識・技能をベースとして、それを活かした思考力、判断力、表現力、そして学びに主体的に向かおうとする態度が学力の要素と言われています。大人が正解を持たない複雑で常に変化していく社会で、現代の高校生はこれから生きていくことになります。目的や目標達成を阻む目の前に横たわる様々な問題を、解決すべき課題として設定できる力、情報分析力、創造性や発想力豊かな解決策、そしてそれらを行動に移す勇気や行動力、他者の力も結集できる協働性、北高の生徒達にもこうした力をつけていきたいと職員一同考えています。

 「総合的な探究の時間」は、こうした学力観の変化から教育課程に組み込まれた科目で、北高では各学年週に1時間づつ設定し、それぞれ異なる形で課題研究に取り組んでいます。写真は、先週行われた課題研究の様子です。2年生の中間発表では、「AIは教育においてプラスかマイナスか」「北高アプリの提案」「日本の痛税感はどうすれば下がるのか」など47の課題別に発表後、相互評価を行って研究内容をブラッシュアップしました。

 例えば「総合的な探究の時間」をバレーボールで例えてみます。レシーブやサーブなど各パーツに分けて練習するのが、英語や数学などの各教科・科目だとします。しかし、レシーブやサーブだけ上手くなってもそれだけでは、バレーボールは上手くならないし、強くなりません。各パーツ毎に練習し、更に全ての知識・技能を繋げてプレーする練習試合などを通してはじめて上達していくものです。練習試合で、どのパーツの力が不足していたかを省察し、再び弱い部分を鍛えて練習試合に臨む。「総合的な探究の時間」は、この練習試合にあたる科目と考えてください。英語や数学などの科目を学ぶ目的や、どの科目の力が不足しているのかなどを振り返り、メタ認知を深めていく。そして各教科・科目と課題研究との往還で、学力やその他の資質能力を高めながら自身の在り方生き方を探っていく。これが「総合的な探究の時間」のねらいです。

カテゴリー: 未分類 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です