北高 校長室から 054 「里山づくり」#3
今月9月の「里山づくり」、これで今年度3回目となります。
9月といっても、本当に真夏のように蒸し暑い日でした。
でも、森やヤブに入るときには、「長袖」は必須です!
怪我を防ぐため、また、蚊などから身を守るためです。
今日参加してくれた11名の生徒たちは全員問題ありませんでしたが、なんと引率教員の一人は、半袖だけでなく、短パン姿!
そのせいか、彼は、いっぱい蚊に刺されていました。
でも、実は、かくいう私も半袖でした。
生徒に言いながら、すみません…。
もちろん、私も蚊に刺されました。
今日も、いつもお世話になっている中川さんに指導していただきました。
中川さんは、森(里山)だけでなく、植物について、高度な専門的知識をお持ちの方です。
今日は、参加者11名全員がここに来るのが初めてということがあり、まず、中川さんが「里山」全体を案内してくださり、解説をしてくださいました。
これまで毎回思いますが、北高生が「ボランティア(作業)」に来ているというより、北高生が「森の授業」の指導をしていただいていると感じます。
これについては、中川さんによると、このような「森の授業」を受けて影響を受け、「ぜったい農学部に行く」と言った生徒が過去に実際にいたそうです。
今日の作業の特徴は、「セミの抜け殻集め」をしたことです。
小グループに分かれ、ご覧のように、かなりの数のセミの抜け殻が集まりました。
この作業は、森の環境保全に必要なものではありません。
抜け殻を置き去りにしても、環境に悪影響は与えません。
これを行った理由は、まずは、(とにかく「ムシ」をいやがる)生徒たちに、少しでもセミの抜け殻(自然)に親しんで欲しいことと、もう一つには、「セミの生態調査」のためです。
今日は、写真のようにセミの種類がわかる図を用意してくださり、種類ごとに何個あったかを調べました。
なので、間接的には、環境保全に寄与していることになります。
その後、今日の本当の「作業」、草刈りを行いました。
中川さんをはじめ、地域の皆さま、本日も本当にありがとうございました。
★神戸北高校が2003年度から実施している「里山づくり」については、北高サイト内のこちらのページをご覧ください。
兵庫県立神戸北高等学校
校長 長澤 和弥