北高 校長室から 287 1年生による神鉄活性化案

本当にすばらしいプレゼン(発表)でした! 1年生の代表者13名が、今日の総合的な探究の時間に行った発表です。

私は、よくここで北高生(や先生たち)のことを褒めてきていますが、毎回心底そう思って言っています。心にもないことや、ウソ偽りはありません。そんな中でも、今日の発表は本当にすばらしかった。今日(オンライン含め)同席した方なら、同感していただけると確信しています。

13名の生徒の発表の前に、今日の「構成」自体もすばらしかった。つまり、本校の図書室で13名の生徒が順に自分の研究成果について発表し、1年生の他の生徒は各教室で視聴したというだけでなく、神戸電鉄本社と鈴蘭台駅、そして、神戸市役所(都市局)の方々ともネットで繋がっていて、それら学校外の方々も視聴されたのです。全ての場所から、本校が提供する Zoom 会議室を使いました。

自画自賛、手前味噌で申し訳ありませんが、すごいと思われませんか? 以前にも書いたことがありますが、コロナのお陰で、「リモート」ということが加速度的に進み、今や(少なくとも北高では)何の珍しさもない当たり前のことになってしまっています。でも、よくよく考えれば、すごいことですよね!

そんなわけで、今日の成果発表会は、非常に値打ちのあるものとなりました。だからこそ、今日は神戸新聞さんも取材に来てくださいました。これについては、また後ほど。私のちょっとした後悔は、図書室内には広いスペースがあったので、事前に宣伝して、もっと多くの北高の先生方に見て来てもらえればよかったということです…。

順番が前後していますが、今日の成果発表会は、当ブログに1月18日に書いた、神戸電鉄の松本さん(今日も来てくださいました)による講演会を受けてのものです。今日単発、ワンショットではなく、年間の指導計画に組み込まれた、数時間をかけた研究成果の発表会なのです。

私がなぜそこまで「すばらしい」と繰り返すのか、その具体的な理由は次のとおりです。

■「プレゼン能力」の高さ。声や話し方(聞き取りやすさ、わかりやすさ)など。今日は姿勢や目線は無関係でしたが。
■スライドの出来の良さ。ごく短時間で作り上げたとは思えないほどの出来映え。わかりやすさや美しさ。
■視点/発想。これには本当に驚くべきものがありました。高校生の柔軟な着眼点ですね!

最後の「着眼点」、つまり、神鉄活性化のアイデアですが、具体例を一部を並べてみます:
足湯転落防止用ホームドア「猫の駅長」ベンチの向きキッチンカー、などなど。
北高1年生の活性化アイデアは、今日の発表会でお伝えしただけでなく、生徒全員分を書面にて神戸電鉄さんにお渡しもしています。

生徒の発表が終わったあと、神戸電鉄の松本さんが講評をしてくださいました。生徒たちから出たアイデアを実際に使いたいということと、もしそうなったら、遠慮せずに「あれは自分が出したアイデアだ」と周囲に言って欲しいとも言ってくださいました。生徒の活性化案の中では、やはり最も身近な唐櫃台駅に関するものが最多でありました。

実現されるアイデアはきっと出てくると思います。特に、長らく空き店舗となっている改札口横のスペース。これは、実際に具体的に進んでいるそうです。松本さんに続いては、神戸市役所都市局と神戸電鉄の方々からも、生徒にとって嬉しい内容のメッセージをいただきました。

なぜ神戸市役所の方も参加されたかというのは、神戸市と神鉄は、沿線のリノベーション(再生)に関する協定を結んでいるからです。その詳細については、前出の1月18日の記事をご覧ください

最後に、冒頭に書いたように、今日は神戸新聞さんから取材に来られました。早ければ明日の朝刊に載ると思います。記事が載り、ウェブでの著作物使用許可が下り次第、当ブログでご紹介します。

兵庫県立神戸北高等学校
校長 長澤 和弥