北高 校長室から 243 第12回唐櫃台地域防災教育活動
私にとっては2回目となる「唐櫃台地域防災教育活動」。神戸北高校がハブ(≒会場)となって行われる、他の高校では類を見ない大規模な行事です。
名前の通り、唐櫃台にある全学校園(今年度は児童館除く)が、避難訓練を兼ねて本校に集合します。小学校は5年生、中学校は1年生のみです。全員揃ったあと、防災に係る各種の活動を順に体験します。
当初は、この行事も開催が危ぶまれましたが、下のことを除いて、ほぼ例年通り実施できました。
- 「救助ヘリコプター」が来ない。
- 「煙体験小屋」と「バケツリレー」は実施しない。
- 「炊き出し訓練」は中止。
上のうち、救助ヘリが登場できなかったのはコロナとは無関係な事情からですが、ヘリが来るのと来ないのとでは大きな違いです。来年度以降には、ぜひまた登場してもらえるようにします。しかし、音楽隊を含めて神戸市消防局の方々と、地震体験車「ゆれるん」をはじめ各種特殊車両には、例年通り来ていただくことができました。
全員が揃うと、あいさつに続いて神戸市消防音楽隊の演奏となるのですが、今年度は、ここで北高キャラクターからとんの披露をしました!
上の写真は、11月7日(土)、特色選抜学校説明会で受付を手伝ってくれた時のものです。この日にも、一部の北高生にはお目にかかっていたのですが、北高の全校生に対しては、本日が正式な「お披露目」となりました。
上の写真のように、開会後の一連の挨拶が終わったあと、消防音楽隊の演奏が始まる前に、からとんに皆さんの前に登場してもらいました。私も少しからとんに話しかけたのですが、多くの人々を前にして恥ずかしかったのでしょうか、ちょっと反応が薄かったのが残念でした。
紹介が終わると、今日はすぐに引き上げましたが、当面の予定として、来月の街頭募金にはついて来てくれる予定です。もし街で見かけられたら、声援をお願いします!
※からとんの詳細は、こちらをご覧ください。
消防音楽隊の演奏が終わると、各班に分かれて各種活動体験となります。北高生は、これ以降は1年生のみの参加となり、2・3年生は通常授業となります。しかし、2年生の福祉ボランティア類型の生徒とボランティア委員会・放送委員会の生徒は、案内・先導役等として最後まで手伝ってくれます。
どんな活動を体験するのか、ご紹介します。まずは、地震体験車「ゆれるん」による地震の揺れの体験。「震度6弱」の揺れは、相当なものです。小さな園児たちは、テーブルの下に隠れています。
「ゆれるん」のほか、特殊車両は、各種消防車と救急車が来ています。救急隊員が、小さな子どもたちに説明をしてくださいます。子どもたちから質問も出ていました!
グラウンドでは、担架・消化器・放水の体験が行われます。煙体験小屋は、密になるため今年はありません。どの活動も、それほど難しい作業ではないかも知れませんが、こんな機会でもないと、なかなか実際にやってみることはないと思われます。
体育館1階の柔道場・剣道場では、ロープワークとAEDを体験します。ロープワークとは、目的に応じた色々なロープの結び方を学ぶものです。AEDは、ずばり緊急救命活動ですね。
因みに、唐櫃台に住む北高生の場合、幼稚園/保育所の頃以降、もう何度もこの行事に参加してきているのです。それほど長く続いている行事です。
閉会式では、神戸市立唐櫃中学校の樽本校長先生が、生徒の皆さんとともに、写真のようにフリップを使いながら、大変分かりやすく印象的なお話をしてくださいました。
上の写真のように、最後に「唐櫃はひとつ」との言葉が出てきました。これは、唐櫃中学校ができたころ(昭和55年創立)、初代校長先生が言われた言葉だそうですが、その後、今に至るまで言われ続けています。正にこれを合言葉として、「唐櫃はひとつ」となって発展してきたのだと思います。
今後とも、そうありたいと思います。唐櫃防災福祉コミュニティーの皆さま、神戸市北神分署・北消防団有野支団・神戸市消防音楽隊の皆さま、唐櫃台各学校園と地域住民の皆さま、本日は本当にありがとうございました!
兵庫県立神戸北高等学校
校長 長澤 和弥