平成28年度 兵庫県高等学校総合体育大会サッカー競技 5回戦【関西学院】

VS. 関西学院(@関西学院大学第4フィールド)
 35分×2
   前半 明石城西 0-2 関西学院
   後半 明石城西 1-1 関西学院(田尻1)

 総体5回戦で、県リーグに所属する完全に格上との試合でした。前半は、非常に立ち上がりが良く、引かずに攻めることができ、自分たちの良さを出すことができました。しかし、しだいに関学が調子をつかみ始め、裏や表、サイドなどを使って多彩な攻撃を始めました。そんな中、クリアボールを拾われゴールを許してしまいました。その後もクリアボールを拾われ続け、何度も攻撃を受け、なかなかハーフラインを越えることができませんでした。そうやって相手の猛攻を受ける中、サイドをえぐられ更に失点してしまいました。前半の最低目標である無失点を達成することができず、後半で2点以上返さなければならない3回戦のような状況になりました。ハーフタイムに選手同士で話し合い、守備面に不安は残るものの、攻めに行くためにフォーメーションを4-3-3に変えました。後半は、相手が立ち上がりを修正してきて、両者締まった立ち上がりになりました。しかし、今度は城西がペースをつかみ始め、相手コートで試合をする時間が長くなりました。そして、後半2本目のコーナーキックが直接決まり、完全に城西の流れになり、3回戦のような大逆転の可能性が見えてきました。しかし、直後にサイドを突破されて3失点目を許してしまいました。取られた直後こそ、チームに落胆の様子がありましたが、すぐに切り替えて次の1点を狙いにいきました。後半の最後は怒涛の攻撃をしかけましたが、すべて防がれてしまいました。それでも皆あきらめず最後まで走り切りました。
 敗因の1つ目は、前半での早い失点です。相手の立ち上がりが良くなく、城西の流れだったので、あそこをしっかり防いでいれば結果は変わっていたと思います。2つ目は、後半、城西が取り返した直後に失点したことです。完全に城西の流れになっている中で3点目を決められ、メンタル面でもダメージを与えられました。この2つから分かるように、城西は流れが来ている時に関学に決められてしまったのです。逆に、流れを持っていかれているところで自分たちの流れに取り戻す関学は、さすが強豪校で、見習うべきところです。
 この試合で課題がたくさん見つかりましたが、収穫もありました。強豪相手に引かずに戦えたことや、攻撃が通用したことです。今までは強豪相手には引いて取り位置を下げることが普通でしたが、前からプレスをかけ、ディフェンスラインを高く保つことができました。そこを突かれて裏に抜けられることもありましたが、そのように強豪相手にチャレンジしたことで、自分たちらしい攻撃を高い位置ですることができました。戦って感じたことはたくさんありますが、決して勝てない相手ではないと思いました。しかし、この総体で多くの3年生が引退します。ピッチにいた2・3年生は、この試合で感じたこと、学んだことを伝えなければなりません。そして、ピッチにいた2年生が主軸となって話し合い、この日学んだことを、強豪相手に勝つため、ベスト8に入るため、より高いステージにいくために活かしていってほしいと思います。目標としていた所に届かず、選手は悔しかったと思うし、支えてくれた人も残念だったと思います。期待に応えられず申し訳ありません。応援してくれた人達、試合をしてくれたチーム、会場運営・審判・指導をしてくれた先生、ピッチに立てなかったメンバーなど、たくさんの人の支えや思いを総体を通して感じました。本当にありがとうございました。

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