令和5年1月30日創造基礎A 薮中三十二氏講義「日本外交の指針について」

本校同窓会館武陽ゆ~かり館において、創造科学科7期生(1年)を対象に、立命館大学客員教授の薮中三十二氏(元外務事務次官)をお招きし、「日本外交の指針」というテーマで講義を行った。薮中氏とのディスカッションは今年で10年目となった。はじめに、今回のテーマを設定した生徒から授業目的と目標について伝達があった。続いて薮中氏から自己紹介を兼ねて外交官としてのエピソードやグローバル人材についてお話しいただいた。次に、休憩を挟みながら3つのテーマについて生徒とのディスカッションを行った。1つ目は「ウクライナ情勢はどのような国際秩序にインパクトを与えたのか」について講義があり、停戦案について議論した。2つ目は「台湾有事はどのような意味において日本にとっての有事か」ついて講義を受け、中国による武力統一があり得るのか、そのときはどのような場合にかについて議論した。3つ目は「現在の世界情勢下における日本外交のあり方」について、現在国会で審議されている反撃能力保有の是非と日本外交の指針について議論した。議論はグループ内で各自の考えをぶつけ合い、各班の議論に薮中氏も加わっていただき生徒と意見を交わした。4時間にわたって激論が行われ、熱気に満ちた講義となった。

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〈生徒感想〉

今回の講義で最も重要に感じたところは、たとえ国際的な軍事的緊張などの危機に陥った場合でも、物事を冷静に受け止め、中身のある議論を外交、内政問わず行うことだと思う。特に日本では先日、なんと国権の最高機関である国会で議論がされないまま、安全保障上の重要な取り決めである安保3文書が閣議決定され、授業当日のディスカッションでも文書の存在を知らない人が多くいた。そのような状況下で、冷静な議論は果たしてあったのだろうか。確かにウクライナ侵攻や台湾有事を受けて周辺国間の軍事的緊張は高まっている。しかしだからといって、すぐさまNATOの基準であるGDP2%に防衛費を増額したり、場合によっては先制攻撃も可能になる反撃能力を所持することは適切だろうか。それ以前に日本にはやらなければならないことが多くあるはずだ。例えば、授業を参照するならば少子化だ。防衛費の増額が相まって、少子化対策の財源が不足することは明らかであり、その不足分を補うのは国民負担、消費税増税や社会保険料の増額だ。そのような側面を踏まえて国民の理解を得ようと冷静な議論をしたのだろうか。また外交面においても、日本の安全保障体制はアメリカからは全面的な支持をえた。しかし周辺国はアメリカだけではない。他国の反応を考慮し、日本の安全保障体制について説明し、合意を図れるような議論はあったのか。危機を前にして政策を打ち出すのは良いことだ。しかしそれには冷静な議論が伴っていない限り、国家が間違った方向に向かう可能性はぬぐえないと感じた。

日本は通常兵器にお金をかけるよりもやるべきことがあると考えた。日本がこれ以上防衛力を強化しても中国や北朝鮮のような核保有国を前にすると無意味になる。だから日本は反撃能力保有のため将来的に核保有、核共有を行う必要がある。ただし現状は食料自給率、エネルギー自給率、少子化などの課題があり、核保有による経済制裁を食らえばひとたまりもない。そのためまずは日本の国力を高める必要がある。そのために今は防衛費にお金をかけ過ぎず他に回すべきである。また台湾有事に対し日本は中国とアメリカの間に立って解決に影響力を持つべきである。それによりアジアでの信用を得、友好な関係を築き協力していくことが経済発展に欠かせないと思う。

自分の意見を持つことがいかに重要か分かりました。外交のコアメンバーとして、準備をしていくうえで以前より新聞やテレビなどで国際関連の情報に意識的に触れていました。これだけでも、ウクライナ侵攻についての現状がどうなっているのかや台湾有事への対策として日本および周辺諸国がどのような政策を知ることができ有意義なものになったと思います。しかし、重要なのはそういった情報を踏まえて自分がどう考えるのかだと思います。今回は、ウクライナ侵攻をどのような方法で止めるのかや日本が軍事力をもつことに賛成か反対かなどで意見交流を行いました。情報をインプットするだけでなく、自分がどのような考えを持つのかを周囲に発信する、つまりこのアウトプットに意味があるのではないかと考えました。

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令和5年1月31日 理数探究「探究活動⑧【発表練習】」

創造科学科7期生(1年生)の40名が本校化学教室において理数探究のポスター発表練習を行った。今週末2月4日に神戸高校で実施される神戸高校総合理学科、明石北高校自然科学科との3校合同研究発表会に向けて、完成した発表ポスターを用いた練習を行った。まずは班内で発表の分担を決め、7分の時間内で発表が完結できるかを確認した。その後、本番を意識し、2班でペアになり、お互い発表し質疑応答の練習も行った。校外での研究発表は初めてだが、これまでの活動や学びを振り返りどのような発表が他者に伝わりやすいのかを考えながら発表内容を練磨した。

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令和5年1月29日 創造応用Ⅰ(自然科学) サイエンスフェアin兵庫

創造科学科6期生(2年)理系生徒21名がポートアイランドの神戸大学統合研究拠点他で実施された『第15回サイエンスフェアin兵庫』に参加した。この発表会は科学技術分野の探究活動に取り組む高校生が発表を行い、大学教授や、企業の研究者からの助言を受けることで、研究内容をより深めるとともに、多くの学生との交流を行うことを目的としてしたものである。今回は発表件数の制限があったため創造応用Ⅰ(自然科学)の物理1班と生物班が口頭発表、化学班がポスター発表を行った。発表や質疑応答を行うことで自分たちの研究の魅力を外部に発信するとともにその内容理解を深めることができた。また、他校の生徒の発表を多く聞くことができ刺激を受ける機会となった。この経験をもとに、2月8日に実施予定の創造応用Ⅰ校内発表会に向けてさらに内容をブラッシュアップしていく。

~発表タイトル~

物理1班:地盤と液状化の関係

生物班:長田区内 “ドバト”の分布調査

化学班:廃棄食品を原料とした機能性プラスチックの開発

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令和5年1月27日創造基礎A「『分散して豊かに暮らす』を考える」

本校同窓会館武陽ゆ~かり館において、創造科学科7期生(1年)を対象に、兵庫県企画県民部計画課の栂井冴斗氏から「『分散して豊かに暮らす』を考える-ひょうごビジョン2050若者出前講座-」というテーマで講義を実施した。まず、ゴールデンウイークの課題として、「HYOGO VISION 2050」について各自で関心ある事項についてまとめた。これをもとに事前学習として、兵庫5国(摂津、淡路、播磨、丹波、但馬)の中核都市についてビジョンに記載されている項目を観点に班で評価し、課題を考えた。また、それらの地域に2050年に向けて取り組むべきアイデアを作成した。当日は、栂井冴斗氏にテーマに関する講義をしていただき、講義をもとに発表資料をブラッシュアップし、2つの班が代表で発表した。

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令和5年1月18日 創造応用I(自然科学)「分野別探究活動⑪」

本校において、創造科学科6期生(2年生)の理系生徒(25名)が創造応用Iの授業で、数学/物理/化学/生物/都市工学の5分野での11回目の探究活動を行った。

1月29日に参加予定の「サイエンスフェアin兵庫」や2月8日に実施予定の「創造応用Ⅰ校内発表会」に向けて、各班、最終のデータ収集や結果のまとめ、データからの考察等を行った。またその内容を発表用のポスター/スライドにまとめる作業を行った。担当の教員とも相談を繰り返し、結果をまとめて考察を行っていくうちにより詳細なデータの必要性に気付き、さらに実験を行う班もあった。今後、発表に向けて、作成したポスター/スライドをもとに発表や質疑応答の練習を行っていく予定である。

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令和5年1月16日「から話を聞く会」

創造科学科7期生(1年)4名が、1月17日に行われる「19th ONE HEART~繋げよう未来へ~」に合わせて気仙沼から来られた千葉清英氏とご子息の瑛太氏から東日本大震災の当時と復興の様子について話を伺った。千葉氏は津波で家族7人を亡くされ、それでもご子息のために必死にやってこられたことを話していただいた。ちなみに、千葉氏のお話は『天国にとどけ! ホームラン』(小学館)で語られている。なお、生徒は翌日の神戸震災復興フリーイベントにボランティアスタッフとして参加する予定である。

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令和5年1月17日「19th ONE HEART」ボランティア

新長田・大正筋商店街において、普通科グローバルリサーチ受講生5名と創造科学科7期生(1年)17名が、1.17神戸震災復興フリーイベント実行委員会主催「19th ONE HEART~繋げよう未来へ~」にボランティアスタッフとして参加した。このイベントは新長田の震災復興のために「心の笑顔」を取り戻す、その思いに賛同したタレント、アイドル、アーティスト、地域の方が全国に発信する企画である。生徒は、「しあわせ運べるように」合唱、出演者への花束贈呈、炊き出し(「王林カレー」)のサポートの役割を担った。

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令和5年1月17日 理数探究「探究活動⑦【発表準備】」

創造科学科7期生(1年生)の40名が本校PC教室において理数探究の授業で研究発表用のポスター/スライド作成を行った。理数探究での実験/観察/フィールドワークで得られたデータをまとめ、発表用のポスター/スライドの作成を班ごとに進めた。2月には「他校との交流発表会」や「校内発表会」、「外国人留学生との交流会」と発表会が立て続けに実施される。冬休み期間にも作成に取り組み、その内容や構成を班内で再度検討した。各担当教員の指導のもと、より聴者に伝わりやすく、興味関心が湧きたてられるにはどうすればいいかを相談しながら作成を進めた。「外国人留学生との交流会」では英語での発表となるため、英語でのスライド作成にも取り組んでいる。

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令和5年1月14日・15日創造基礎B 実践活動「長田みらいツリー」

ふたば学舎で活動している創造科学科7期生(1年)1A班4名が、寄せ書き「長田みらいツリー」を行った。ふたば学舎に訪れた方に声をかけ、長田がこんなまちになってほしいといったメッセージを付箋に書いてもらい、長田区の木であるハナミズキを完成させるものだ。1日目は30名ほどの方が参加していただき、2日目は「こうべあいウォーク」のイベントのゴールがふたば学舎に設定されていたため、多くの方に興味を持っていただいた。その結果100名ほどの方にメッセージを書いていただき、ツリーを完成させることができた。今後、メッセージを分類し、生徒なりの考察をNPOふたば及び長田区役所に報告する予定である。

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令和5年1月14日創造基礎B 「高取山ウォークラリー」

「高取山ウォークラリー」をテーマに活動している創造科学科7期生(1年)3B班2名が、高取山の下見に行った。2月11日から26日まで開催される長田区役所主催「高取山スタンプハイク」に、和太鼓演奏(2月11日)とふるまいカフェ(2月18日)にスタッフとして参加する予定である。今回は本イベント運営するSooo Good ながたの西山泰氏とDive in!の今井直人氏とともに高取山を登り、現地の下見や打ち合わせを行った。

【KOBE ROKKO WEST】高取山スタンプハイク2023 -(YouTube)

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