平成28年9月7日 創造応用ⅠS 探究活動(1回目)

未来創造コース2期生(2年)の理系26名は、創造応用ⅠSの時間において探究活動を始めました。探究活動の科目は、前年度と同様の「数学・物理・化学・生物」に、新たに「都市工学」を加えた5科目となっています。生徒たちは、1学期の創造応用ⅠSの時間に受けた講義や実験・実習をもとに、科目を一つ選び、より専門性の高い探究活動を行っていくことになります。

【生物】
神戸大学洲崎研究室を訪問し、生物を選択した生徒6名を対象に、神戸大学大学院理学研究科准教授 洲崎敏伸氏による探究活動のガイダンスを行っていただきました。昨年度の研究論文をもとに、研究目的や実験内容等の質問、説明を受けた後、今年度の研究テーマを検討するために研究室で飼育、培養している生物(主に原生生物)の観察を行いました。原生生物の特徴やまだ解明されていない点、細胞内共生がどのように行われていくのかなど、現在の研究テーマに関する説明も受けることができました。

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【化学】
本校HR教室において、化学を選択した生徒7名を対象に、神戸大学大学院理学研究科准教授 大堺利行氏をお招きし、今年のテーマである「泥の電池」についての研究を行うにあたり、電池の仕組みや電気エネルギーについての講義を行っていただきました。その後、燃料電池を利用した自動車走行実験を行い、電気エネルギーの活用について実感することができました。最後に、今後の活動予定について話し合い、次週は実際に準備した泥を用いて電池をつくり、どの程度の起電力を得ることができるのか試してみることになりました。

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【数学】
本校同窓会館ゆ~かり館において、数学を選択した生徒2名を対象に、本校教員が探究活動のための授業を実施しました。まず、統計学で頻出するシグマ記号Σの意味とその使用法について、数学B教科書を参考にして説明しました。その後、神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授 稲葉 太一氏のテキストに従って、サンプリング方法、ヒストグラムの作成とその見方、中心の値(平均値・中央値・最頻値)、ばらつき(平均偏差・分散・標準偏差・範囲・変動係数)、数値変換、標準化、偏差値、歪度、尖度の解説を行いました。また、章末問題を解かせて、解説をしました。

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【物理】
本校同窓会館ゆ~かり館において、物理を選択した生徒6名を対象に、本校教員がテーマ決定のための話し合いを実施しました。生徒が、興味関心のある物理実験について、ブレインストーミング形式で一人3つ以上のテーマを出し、22テーマが出てきました。各テーマについて、それらの物理的内容やその奥行き,他の分野とのつながり,どのような発展がありそうかの見通し等を簡単にコメントしたあと、投票によりテーマをしぼりました。

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【都市工学】
本校同窓会館ゆ~かり館において、都市工学を選択した生徒4名を対象に、本校教員がテーマ決定のための話し合いを実施しました。まず,都市工学について、これまで学んだ講義のこと、フィールドワークやベトナム研修で感じ、学び、課題と考えたことなどを、生徒それぞれが思い思いに語りました。それを通じて互いの考えをメンバーで共有しました。その後は調べ学習もしながら、自由にディスカッションし,各自の研究テーマ案をまとめていきました。次週、大阪大学大学院工学研究科環境・エネルギー工学専攻教授 澤木昌典氏に来校いただき、それらの案をもとに研究テーマを決定していく予定です。

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