平成28年7月26日 ベトナム研修旅行3日目(B班)

ベトナム研修3日目のB班(未来創造コース2期生20名)は、午前はハノイから車で1時間ほど離れた郊外のChu Minh村Vinh Phe地区にてフィールドワークを実施しました。Chu Minh村では、住民がSATREPSの指導に従い、公衆衛生の改善に取り組んでいます。まず、Chu Minh小学校で「薬剤耐性菌予防の交流会」に参加しました。小学生による歌や踊りの歓迎のあと、薬剤耐性菌についてのクイズ大会に参加しました(小学生68点、本校生64点、阪大院生64点)。薬剤耐性菌予防の方法が小学生によく根付いていることがわかりました。

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続いて、Vinh Phe地区の民家を訪問し、大阪大学大学院の住村欣範准教授の解説のもと、住宅や果菜園、家畜小屋などを見学しました。公衆衛生がどの程度実践されているのか、人の生活圏と家畜の近さ、抗生物質の使用状況などを観察しました。

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午後は、国立栄養院にて大阪大学大学院の院生の指導のもと、Vinh Phe地区における薬剤耐性菌の発生機構や食品管理の現状と課題について振り返りました。まず、今回訪れた民家の敷地内の住居、台所、便所、家畜小屋、果菜園、池などの配置を図示し、それに気づいたことをⒶ公衆衛生の視点Ⓑ薬剤耐性菌の視点Ⓒその他に分類して付箋に記入して配置しました。次に、①薬剤耐性菌の発生②薬剤耐性菌の蔓延③公衆衛生の不徹底の3つの大テーマから1つ選び、作成した図をもとに課題設定しました。そして、その課題についてどのような改善策があるか提案しました。発表に対して大阪大学大学院の平田收正教授と同住村准教授からコメントをいただきました。

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〈生徒の発表〉

1班:(課題)家畜と台所が近くにあり、池の増水時に水浸しになって薬剤耐性菌が蔓延する (提案)家畜を生活圏から切り離す
2班:(課題)台所が土足で、さらに家畜との距離が近い (提案)台所の入り口に柵を作り家畜が入れないようにし、土足は禁止する
3班:(課題)SATREPSの指導により、抗生物質の使用を急に停止すると薬剤耐性菌が残存してしまう (提案)抗生物質の使用を最後まで使用することを指導し、鶏の放し飼いを柵で囲い、糞の掃除をする
4班:(課題)トイレに蓋がなく、手洗い場がない (提案)家畜や畑から離れた場所に手洗い場を作る
5班:(課題)鶏小屋と畑の境界が曖昧で、菌が蔓延する原因になる (提案)下水道が整備されるのが1番だが、現状では小屋と畑の間に堀を作って水を流して遮断する

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