京都大学農学部において、本校グローバルリサーチⅡ受講者の2名が、京都大学大学院農学研究科准教授 辻村英之氏から、「フェアトレードシステムの認証費用削減に対する考察」についてお話をいただきました。生徒が作成したポスターによる研究発表のあと、発表の流れや内容についてご指摘いただき、また、生徒の質問にも答えていただきました。
〈生徒の感想〉
私たちの班はフェアトレードのシステムについて研究しています。その研究をする上で先行研究として参考にした「ルカニ村・フェアトレード・プロジェクト」の中心人物である辻村先生にお話を伺いに行きました。まず、辻村先生は事前に私たちのポスターに目を通してくださっていて、それの問題点を挙げてくださいました。なんとか完成にこぎつけたポスターだったのでちょっとへこみましたが、まだまだ改善する点があるのは結構わくわくすることでした。また、私たちの案についても今のシステムになった経緯なども踏まえて感想を言ってくださったのでよかったです。話の持って行き方などについてもアドバイスを戴いたのでもっと分かり易いポスターにしよう、と思いました。
そして、私たちからの質問時間が始まりました。私たちが一つ質問をすると、その何倍もの答えが返ってきます。先生はそこの地域の農協の今までの歴史や地域の性格、日本との比較などを踏まえたものの見方で説明してくださいました。何となくでしかわかっていなかったフェアトレードのシステムについてぐぐっと理解が深まりました。また、先生の著書は難しいものが多くて読むの億劫になってしまっていたのですが、これからはみっちり読んで勉強したいと思いました。先生は時間ぎりぎりまで質問に応じて下さり、本当にありがたかったです。また、後日、先生の研究の貴重なデータも特別に私たちに公表していただいて感謝の気持ちでいっぱいです。今回の辻村先生との貴重な2時間半を無駄にせず、最大限これからの研究に役立てたいと思います。