平成28年3月19日創造基礎B 「第3回シティズンシップ教育ミーティング」1日目

立教大学池袋キャンパスにおいて、未来創造コース2期生(1年)5名が、日本シティズンシップ教育フォーラム主催「第3回シティズンシップミーティング」に参加しました。今回は「いま、改めて『民主主義』を学ぶとは?『学校で政治を教えるとは?』」というテーマで会が行われました。

1日目。全体会(1)「いま、改めて『民主主義』を学ぶとは?」というテーマで、日本大学文理学部教授の広田照幸氏、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科教授の中村陽一氏からキーノートスピーチがおこなわれました。次にワールドカフェ形式で「民主主義」を話題の中心にすえて話し合いました。全体会(2)「学校で政治を教えるとは?」というテーマで、文部科学省初等中等教育局教育課程課長の合田哲雄氏と東京大学大学院教育学研究科教授の小玉重夫氏、東洋大学社会学部助教の林大介氏の鼎談がおこなわれました。最後に軽食をはさんで交流会がおこなわれました。

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〈生徒の感想〉

今日はいろんなことを吸収しました。民主主義を学ぶこととはというテーマで教育現場にいる先生方や、記者の方とグループワークを行いました。最初に民主主義の定義を聞かれて驚きました。どうしても高校生の観点だと話し合いとかになってしまいますが、先生方は権力や個人の尊重など、分野の範囲と対象者がしっかりしていました。やはり大学では定義が大事なのだと思いました。あと記者の方が私たちという言葉は誰のことか考えなければいけないと言っていたのが印象的でした。講演会では民主主義を学ぶのに必要な4つの力も学べました。何が必要で何が起こっているのかがわかり、とても身近に感じました。そのあとの交流会ではいろんな活動をしている人とお話でき、自分の今後の活動についての参考になり、こういう考え方もできるのだと感じることが多かったです。今日の全体会は大学教授のお話やディスカッションがありとても面白かったです。

一つ目のお話は、コースの活動と関わりがあるお話で、正答のない問題に答えるには「おまかせ民主主義」など自分たちに関係もあったし、とても主体的にディスカッションに参加できました。いろんな人とお話出来て自分の意見がかわりました。ワールドカフェ方式など新しい方法も体験できて良かったです。二つ目の学校で政治を教えるとはというテーマでは東洋大の林助教授と文科省の合田教育課程課長、東京大学の小玉教授の3人の質疑応答で、自分の質問も答えて頂けたので良かったです。懇親会では知らない人に兵庫高校について興味をもっていただきたくさん話せたので、とても充実した1日でした。

今日の講義は、話しを聞く時間もあったけど、参加式でとても楽しかった。中学校教師の方や、大学教授、大学生など、僕よりたくさんの事を学んでこられた人ばかりだったので、最初は緊張したが、一回自分の意見を言うと緊張が解け、会話が楽しくなりました。知識の量や力量に関わらず、自由に意見を言えるのも、民主主義の良いところだな~と感じました。ワールドカフェで2つめのテーブルが教師率の高いテーブルで、教育者として学校運営における民主主義について話し合いました。納得解と妥協点は違うという意見がでて、民主主義は常に成長しているから、そもそも最良の納得解は存在せず、聞こえは悪いけど、妥協点を導く事しかできないのではないかという結論になりました。学校の至るところで民主主義が実行されていること、その過程で1つの方針を固める時にどうやって妥協点を導くのかを考えました。深めていけばいくほど、全員が納得すること、全会一致になることがいかに難しいかがわかり、結局、多数決に頼るのかという話しにもなりました。しかし、多数決が悪いわけではないから、中身のある話し合いの上での多数決は、民主主義の基本であるという意見がでました。とても濃い時間を過ごすことができました。

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今日はいつもと違う経験をすることが出来た。創造の授業では地域の大人と関わるが、今回は大学教授や教育者なので、全く違う意見を聞くことが出来た。特にワールドカフェでは人の意見を聞くだけでなく、自分の意見も話すことができた。広田さんの話では「おまかせ民主主義」についての説明をしていたので明日の発表のヒントになった。また、立食では始めは自分から大人に話しかけるのは消極的だったが、だんだんと積極的に話しかけることができ、全体会では聞くことが出来ないような話もたくさん聞くことができてよかった。

私が今日印象に残ったことは大学院生さんと話していた時で、「民主主義に参加すべきだという考え方を強制させるというのは民主主義ではない」ということです。私は民主主義の社会に生きる上で、民主主義に参加することは半義務的なことだと考えていました。しかし、そんな根本的な自分の考えを、今日来ていた人のお話を伺う中で変えられたというのは自分の中では大変大きな成長だと感じました。しかし、そのように感じたとともに、「自分の意見が相手の発言によって変わっても、グループの意見として発言する必要性があり、発言を変えるのは容易ではない」という話を思い出しました。そこの自分の意思の変更がもっと自由になれば討論はもっと煮詰まるのかなと思いました。

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