大阪大学大学会館講堂において、総合科学類型4期生(3年)1名と未来創造コース2期生(1年)1名が、グローバル寺子屋薮中塾主催無料講演会「私たりのその先~世界に挑む若者へのメッセージ~」に参加しました。元外務事務次官・薮中塾塾長の薮中三十二氏からは、「脱日本的発想」でグローバル化への対応していくために、個を重視し発言・ロジック・目立つことが大切であると話されていました。元国連PKO武装解除担当官・日本紛争予防センター理事長の瀬谷ルミ子氏からは、世界の紛争に日本がどう向き合うのかを「選択肢」と「行動」というキーワードに沿ってでお話をされました。また、瀬谷氏はグローバルで活躍できる人材は、所属・役職を越えてボーダレスに行動できることが求められると話されていました。以下は生徒の感想です。
2週間ぶりに聞いた薮中さんのお話はやはり引き込まれた。この前の授業と同様に疑問や怒りを持ったり、議論しようとする力の大切さを感じた。瀬谷さんのお話のキーワードは選択肢と行動だった。現場の人だから感じることを教えていただいた。特に紛争は変化・進化し続けているのに、解決する側やそれを助ける側は変わっていなくて、追いついていないらしい。やはり変化する今、きちんとした対応力が求められていると感じた。その上で、心に引っかかったことは、2つある。1つ目は日本人が考える紛争に対する選択肢が少ない、ということだ。祈りの平和だそうだ。それを新しい平和構築を目指すようにしていかないといけない、と。現地の人は日本がどう復興したのか、など日本に期待や希望を抱いているらしい。瀬谷さんはそれが日本の希少価値を示していると話されていた。日本にしかできないこと、約70年の平和とともにできることがあるのだと驚いた。2つ目は教育だ。今回は教育について様々な意見を聞いたように思う。まず紛争地域の教育。瀬谷さんは、現地の子供たちは、教育を唯一人生を変えられる手段だと思っている、と話されていた。その言葉が印象に残っている。現地の教育を調べてみたいと思った。また質疑応答を聞き、実務的に学ぶことと、その他の方法で学ぶこと。そのバランスも今後の活動において大事だと思った。
瀬谷さんの紛争予防プロセス
1.現地の人に何を目指しているか説明
2.避難民の衣食住確保
3.心のケア
4.避難民キャンプの子供たちを守る
5.人材育成→警察・地域の住民の意識改善
6.再び紛争が起こらないように、異なる人種同士の交流 例:清掃活動(和解のための…と決して言わない)
7.住民が住民の力で地域が変化