本校HR教室において、未来創造コース2期生(1年)が、「日本の戦後経済」というテーマで授業を実施しました。①戦後復興期、②高度経済成長期、③安定成長期、④バブル経済期、⑤失われた20年に区分して、ジグソー法を用いて授業を展開しました。自分が担当した区分についてプリントにまとめ、班内で共有し、日本の戦後経済について概観しました。次回、区分ごとにグループを再編し、今回出た質問や内容に不十分な点を補い、各区分のプリントを完成させる予定です。以下は生徒の感想です。
今日の発表のために、班の人に内容を理解してもらえるよう自分なりに準備をしてきたつもりでした。しかし、実際発表してみるとなかなか上手く伝えられず、自分の力不足を感じました。同じ班の人は、資料集などを上手く使い、わかりやすく説明してくれました。日本経済の歴史には政策がたくさんあり、内容や結果もそれぞれ違うので、次回の授業でもっと理解を深め、人に上手く説明できるようにしたいです。
私は、戦後経済について1945年~1954年のいわゆる『戦後復興期』についてまとめました。調べていくなかで、終戦直後において日本がどれだけ厳しい状況下に置かれていたか、またどのような政策を実施して不景気を脱出したかについて理解を深めることができました。プリントの枠内に調べて分かったことをまとめていく作業は、多くの情報を得られたためか小さく感じられましたが、自分が伝えたい要素はしっかりと詰め込むことができたと思います。自分たちがそれぞれ調べてきたことを共有することができ、良かったと思います。
今日の班内発表は理解が深まるものでした。時代によって日本の経済は変わっていきますが、そのなかで感じたのは日本の内から外へ出ていく強さです。戦後は国内での経済の民主化や高度経済成長により国を強くしていました。しかし安定成長期からはアメリカをはじめとする外国に負けないように世界で戦っていました。そのため他の国の影響を受けやすいんだなぁと思いました。また形は違えど今の経済社会にもつながるものが見えている気がしました。そのものがはっきり見えるまでもう少し詳しく調べる必要があると思いました。
今日の創造基礎Aでは戦後から現在までの日本経済の流れについて、時代を区切って一人ずつ調べた内容を班で発表した。日本の経済は外国との関わりによって変化してきたということが、調べたり発表したりして分かった。例えば、第一次石油危機によって、インフレが起こったことなどだ。また、バブル崩壊後の不況脱却のための政策が、さらなる景気の悪化(デフレスパイラルなど)を招き、『失われた20年』と呼ばれるようになったことも調べて知った。このように、戦後の日本経済は好景気と不景気を繰り返しながら、絶頂期とどん底を経験しながらも成長してきたということを今日の授業を通して知った。これから、自分の調べたテーマを深めていく中で今日気付いた、外国との関係性などを絡めていくことが出来ればもっと面白くなるのではないかと思う。
私は高度経済成長について調べました。高度経済成長期が始まった要因やその時の政治政策、そのマイナス点などを調べました。大体のことは頭に入っているだろうと思っていたけれど、いざ質問されると答えることができませんでした。質問をされて、こういう見方もあるんだなと感じました。高度経済成長期ではない時代の説明もみんなが面白く説明してくれました。みんなも質問をされてから気づくことが多くあったと言っていました。自分だけの視点ではなく、他からの視点を入れることは大切だなと改めて感じました。
戦後の日本は奇跡的な復興を遂げたということを改めて感じました。また、敗戦国にも関わらずグローバルな視野で経済成長していけたこともすごいと思いました。特に、オイルショック後も省エネ・省資源化に努めていたことで、スタグフレーションを乗り切ったというのは日本人しかできないと思いました。第二次世界大戦後、世界的に産業や技術が発展したり、国際間での繋がりが深くなったことで、他国間での関係が経済を左右するようになりました。つまり、国としての産業技術が世界経済に直結するのです。だから、高度成長期から30年も安定した経済成長を成し遂げることができたのでしょう。僕たちは、なぜ日本がここまで安定した経済成長が出来たのか、また、今日の日本はなぜ不況に陥ってしまったのか考えました。それはおそらく、日本が始めにGHQに頼りながら生きてきたことが原因だと考えました。アメリカという最大の経済大国が作ってきた足跡を、日本は辿ってきたにすぎなかったのです。しかし今日、日本は完全に独立し、自分たちで道を考えるしかなくなったのです。あれほど勤勉だと言われてきた日本の教養も、今や他の先進国には劣っています。だから、これからの日本はもっと教養を身につけ、考える力を持って生きていかなければなりません。これからの日本は僕たちが担っていくのだから、しっかり勉強し、しっかり考えようという結論に至りました。