平成27年12月21日大阪大学特別講座 「アジアの地域性を重視した都市デザインやまちづくりの方法」

12月21日にコース2期生(1年生)4名とグローバルリサーチ受講生(1年生)2名が大阪大学大学院工学研究科を訪問し、澤木昌典教授より「アジアの地域性を重視した都市デザインやまちづくりの方法」について講義を受けました。ヨーロッパの都市と大阪のまちの景観の比較を行い、地域性を重視した都市デザインについて学んだ後、ベトナムの都市景観や都市の抱える課題について講義を受けました。

次回までにベトナムの歴史と神戸のまちづくりについて各自で調べ、3月に神戸のまちを歩き、フィールドワークを行う予定です。

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以下は生徒の感想です。

私は、夏休みの東京未来フロンティアツアーで日建設計総合研究所に行きました。その時、「都市計画って難しい」と感じました。私が知らないことがたくさんあったからです。都市について学んでみたいと思ったので、この講義に参加しました。今日の講義は、難しいと感じることよりも「気になる」と思うことが多かったです。特に、大阪とヨーロッパの都市の違いに興味を持ちました。建物の色使いや高さなど、よく見てみるとかなり違いがありました。法律や歴史の違いからこうなっていると伺いましたが、建物の法律や地域の歴史について、あまり知らないので気になりました。次回の講義までに自分で調べ学習をしようと思います。来年の夏に行くベトナムについてのお話もありました。実際の写真も紹介してくださり、建物の構造のおもしろさを知りました。私はまだまだベトナムの都市活性化を考えるには未熟で知識がないと思うので、今日興味を持ったことを中心に調べてみようと思います。

今日は澤木先生にお話を伺いました。なぜ今回参加しようと思ったかというと、夏にフロンティアツアーで日研設計研究所の松村さんにお話を聞いて、都市工学に興味を持ったからです。まず都市の地域性については対比を用いて説明していただきました。地域性の違いを生じさせている原因が、気候・法律・文化的背景などだと学びました。その中で、引っかかった点がありました。都市の地域性をつくるのは人間ということです。人間は、環境をコントロールでき、また新しい環境を創りあげることができます。生活によって環境が変わる、環境の儚さに驚きました。また、グローバル化によって地域性が失われるのも驚きました。今までグローバル化には肯定的な考えしかもっていなかったので新しい発見ができた。次にベトナムの都市の紹介があった。国は知っているけれど、生活のイメージがなかったので写真を見ていて面白かったです。「違法増殖」にとても興味を持ちました。社会主義国だから、制度も違うそうなので調べてみたいです。都市を見つめるときのまち歩きもしてみたいと思いました。1番びっくりしたのは、今までに行ったフィールドワーク先の名前が出たことです。まちづくりのお話がここに役に立つとは思わなかったです。これからは今までの活動をいかしてベトナムと日本の都市のでき方についてもっと学びたいと思いました。

アジア都市における地域性を重視した都市デザインやまちづくりの方法という授業を受けました。まず、大阪とヨーロッパの街の風景を見て、違いを見つけました。大阪は、様々な形や色、大きさの建物があってバラバラであるのに対して、ヨーロッパのブルージュでは基本的に高さが揃っており、屋根の色も全て同じような色で、統一感がありました。他にも、大阪は色が多いや、新しいものばかり、屋根が平たい、にぎやかであるのに対して、ヨーロッパは、色が少なく、歴史があるようで、落ち着いているという風に見えました。この違いは、どこから生まれてるのかというと、法律や文化的背景、気候からだと私たちは考えました。つまり、ヨーロッパには地域性があり、大阪には無いということだと思います。利便性を考えると、地域性がなくなるそうです。次に、ベトナムのことについて教えていただきました。ホーチミンには、フランスの植民地だったという歴史的背景から、ヨーロッパ風な建物が今でも残っているそうです。ホイアンはは一階建てが多く、ここには日本町があったそうです。ハノイは三階建てが多く、一階はお店になっていました。ここでは、地域ごとに売っている商品が決まっているらしく、昔の日本でいう紺屋町や鍛冶町などの文化があるそうです。またベトナムは社会主義国なので、土地は国のものであり、国民には使用権があるという仕組みでした。そのために国が放ったらかしにしている集合団地では違法である増築が次々と行われていました。あと、政府の建物は社会主義のため黄色が多いそうです。最後にまち歩きについて学びました。まち歩きの7つの道具や宮本常一氏が父から授かった十ヶ条はとても興味深かったです。長田のまちは知っているようでまだまだ知らないことだらけだと思うので、まち歩きしたら新たに見つかることがあるのかなと思いました。

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