平成27年12月5日創造基礎B 佐用町石井地区「地方創生ワークショップ」2日目

佐用郡佐用町石井にある「ゆう・あい・いしい」において、未来創造コース2期生20名を対象に、「地方創生ワークショップを行いました。2日目の活動は、早朝のゆう・あい・いしい周辺の散策から始まりました。朝食後、昨日班分けした3つの体験活動を行いました。

①石井地区定住促進とゆう・あい・いしいの活用:ゆう・あい・いしいの支配人から施設の設置目的や定住促進事業の説明、白炭製作現場の視察、大根と蕪の収穫、五右衛門風呂の体験入浴

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②石井三椏和紙の活用:水根地区において、石井三椏和紙づくりの全行程を体験

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③こんにゃくづくり:こんにゃくいもからこんにゃくづくりまでの全行程を体験

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昼食後、SWOT分析を用いて各班でテーマに沿った課題分析をして昨日の仮プランをブラッシュアップして地方創生プラン(最終)を作成しました。昨日に引き続いて、実現可能性は保留して、ダイナミックな提案となるよう話し合いました。各班口頭発表10分、質疑応答5分でプレゼンテーションを行い、各案の賛否の判定は石井地域づくり協議会のメンバー4名と佐用町役場の方1名にお願いしました。以下は生徒の感想です。

①私たちは「野菜とお米のオリンピック」を提案しました。宿泊施設のゆう・あい・いしいの方にお話を聞いたときに農作物が余ると話されていて驚きました。美味しいのに余る、もったいないことだと思い、それを活用する提案をしました。また、スポーツによる人を呼び込む効果を期待してオリンピックにしました。メインはマラソンで、沿道の応援で人が増えると考えました。この提案の目標は参加者1000人です。オリンピックにはいろんな種目を考えました。例えば収穫リレーやかぶで玉入れです。そしてその景品に野菜を出したり、マラソンの給食にだんごじるを出したりすることも考えました。この提案による利益は、人が集まり都会の人と地元の人の交流だけでなく、地元の人どおしの交流も生まれるということです。人どうしのつながりが強く、資源を最大限にいかせるまちづくりをしてほしいなぁと思います。また、私たちのようにもう一回佐用町に行ってみたいと思う人が増えてほしいです。

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②私たちは紙漉き体験をし、佐用を活性化するにはどうすればいいのかを話し合いました。その中のSWOT分析では次のような意見がでました。Strength(強み)では、地域の人と交流がとれる、自分のオリジナルを作ることができる。Weakness(弱み)では、時間と手間がかかる、他の原料より光沢がない、冷たい水で作業するので手が冷たい、汚れる、採れる時期が限られている(12-2月)。Opportunities(機会)では、2020年の東京オリンピック、2019年のラグビーワールドカップ、新佐用町統合10周年などが挙げられました。Threats(脅威)は灯籠の祭りを他の地域でやっていた、三椏は他の地域でも作られている、世界無形遺産に登録されている和紙がある、というものが出ました。これらの意見を出し合い、個人の意見をみんなの意見にすることによって、より課題解決に近づけるのではないかと思います。

②東京オリンピックと三椏和紙をコラボさせる案は、現実可能かは置いといて大きくテーマを決めようということで決まりました。佐用のみなさん全員ではなかったけれど、期待してくださいました。様々な場所で様々な和紙が作られているので、無形文化遺産に登録されているのがあったりすると、三椏和紙のみ注目されることは難しいということは佐用のみなさんも頷きながら聞いてくださいました。石井の方は皆田和紙も、無形文化遺産に登録された和紙ももちろんご存じだったようで、どうやって広められるか考えなければいけないとおっしゃられました。この発表が直接的な提案に繋がったかはわかりませんが、少しでも貢献できていればと思います。三椏和紙が注目されてほしいと思います、年賀状は頂いたハガキで出すつもりです。

③こんにゃく作りについてのSWOT分析を行いました。強みは、大人数でこんにゃくの形を工夫しながら作ることができるため楽しい、自分自身で作って出来立てを食べるので美味しい、白米が300gで約504キロカロリーに対してこんにゃくは約21キロカロリーでヘルシー、こんにゃく作りは手順が簡単なので幅広い世代が体験ができる、手作りなのに1週間、日持ちするなどです。弱みは奇抜な色は食欲をそそらない、こんにゃく芋の芽には毒がある、個人差はあるが手がかゆくなったりにおいが気になる、こんにゃくが机や皿について洗いにくい、こんにゃくが佐用町で作られているということがあまり知られていないなどです。機会は、今年、市町村合併で新しい佐用町になって10年である、2019年に佐用の大水害から10年経つなどです。脅威は、流しこんにゃくは愛知県神田ですでに行われているこんにゃく唐揚げなど、こんにゃくを使用したレシピはたくさんある、などです。私たちは弱みの中でも特に知名度が低いということに注目して、強みを最大限に生かす提案を考えました。

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③私たちのテーマは「こんにゃく」です。SWOT分析で見つかった1番の弱みは、佐用町で作られているこんにゃくの知名度が低いという事です。それを解決するためには、作り手が各地へ出向いてこんにゃく作りを体験してもらうことが大切だと思います。そうする事で、こんにゃくの美味しさや楽しさを伝える事が出来ると考えました。それと同時に、佐用町についても知ってもらいます。JRと提携して行うスタンプラリーも考えました。これで佐用町に来てもらうようにします。佐用町で行うイベントはこんにゃくFesです。具体的にはこんにゃくイルミネーション、こんにゃく屋台、こんにゃくラリーです。このようなイベントを開催する事で佐用町こんにゃくを広め、活性化する事ができるとかんがえました。また、工場なのが出来ると雇用も増え人も増えるのではないかと思います。JRが提携してくれるのか、本当に佐用町に人が来てくれるのかなど、課題は色々ありますが、地域の方が自分達から出向くという姿勢は必要なのでは無いでしょうか。

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