平成27年11月17日創造基礎B FW「院生ゼミ実験実習」

神戸大学大学院人間発達環境学部において、未来創造コース2期生の生徒41名が、各ゼミの大学院生の指導のもと実験実習を行いました。高校では使用することができない実験機具を使ったり、専門的な内容について半日かけて学習しました。以下は生徒の感想です。

山田ゼミ 「放射線天文学」

まず、アメリシウムという金属を蛍光X線で解析し、電流とエネルギー量の比例式を自分たちで求めた。何千個もデータを取って、エクセルで管理するのは初めてだったので難しかったけど、正確な数値を求めるために必要なことだと学んだ。自分たちで求めた比例式に、銅で取った値を代入して正しく原子番号が求められたときはとても嬉しかった。他にも、500円玉や、空き缶を解析して、きれいな値はなかなか取れなかったけれど、今日のデータをもとにこれからの授業で結果や考察、原因について考えていきたい。

勝原ゼミ 「生態学」

今日の神大での研究では、顕微鏡を使い、ハナアブとハチの違いについて学びました。今までハナアブやハチをじっくりと観察したことがなかつたので、意外なところの違いなど驚くところがたくさんありました。スケッチしてみることで、違いを実感することもでき、ハナアブとハチの違いについて研究を深めることができました。大学院生の方が優しく解説してくださったお陰で、少し難しい内容でも理解することができましたし、ハナアブとハチについてはとても詳しくなれたのでよかったです。今日の研究をさらにらよりよいものにするために、頑張っていきたいです。

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葉山ゼミ 「薄型センサ」

今回は神戸大学に訪問し、実際に自分たちの手でフォースセンサーを作り、実験しました。作業をしていく中で、楽しいと思えるかはそれぞれでしたが、とても良い経験になりました。中でも、最初に回路図を見ながら回路を作成し、いざ正常に流れるか確認してみると流れませんでした。何度も作成の過程を見直し、やっと流れた時には本当に感動しました。実験の中でも、対照実験で比較することにこだわったり、どの様にしたら肥持力の変化が見られるかなど全員で工夫しました。思う様に実験が進まなかったり、仮定と異なった結果が出たりと、本当に大変でしたが、全員で大学生の力を最小限に抑え、出来る限り僕たちだけの力でやることをそれぞれが思っていたので、本当に良い実験になりました。これからしっかりと持ち帰ったデータの解析をしていきたいです。

橋爪ゼミ 「環境DNA」

今日は前回、住吉川で採取したサンプルにリアルタイムPCRをかけて、どの場所に鮎が多いかを見ました。結果から鮎は中流から下流に下りてきていることがわかりました。次回は今回でた結果が鮎の産卵時の行動と同じなのかを調べ、CT値と鮎の関係性を調べたいと思います。去年は結果があまり出なかったと聞いていたのでだいぶ不安でしたが、しっかり値が出たので良かったです。他にもDNA抽出をさせていただいたり、普段触れない様な機会を使って実験が出来たのとても新鮮でした。

寺元ゼミ 「摩擦力センサ」

今日の実習では、摩擦力センサーの製作とそれを使った実験をした。摩擦力センサーの製作は、ホイートストンブリッジという回路をブレッドボード上に作った。ブレッドボードは回路を作るための道具で、大学院生の方のアドバイスを受けながら、なんとか回路の作り方を理解し、完成させることができた。実験は、最初の予定であった、葉山ゼミとの合同実験はちょっとしたトラブルで一班ずつになってしまった。とは言うものの、自分達の作った回路が握る力を検知したのを見ることができたのでよかった。今日した実験を踏まえて、次どんなことをしたいのか、結果をもっと分かりやすく出すにはどうしたらいいのかなどをまた班で考察したいと思う。

立石ゼミ 「宇宙ガンマ線」

私たちは宇宙線や宇宙線を観測する実験装置についての講義を少し受けた後に実際に実験装置のある部屋に移動しました。実験にはシンチレーションファイバーブロック(宇宙線の通過位置の二次元情報を得る)、イメージインテンシファイア(700万円もする機械!)、トリガーカウンター(電気信号を流す)という装置を使いました。まずトリガーカウンターの最適電流を調べました。電圧の強弱でシグナルとノイズの関係が変わることから調べられます。その後、宇宙線を見ました。稲妻のように画面で見ることが出来ました。その見れた宇宙線の天頂角を計りヒストグラムを作りました。宇宙線は物質を通過するときに力を失うので、一番観測されたのは真上に近い角度でした。三角関数を使うとエネルギーについて詳しいことがわかるそうなのでそれにつえ次回以降調べてみたいと思います。

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西村ゼミ 「高分子」

僕達は今日「ぽよぽよ水」を作った。「ぽよぽよ水」とは高分子の物質(アルギン酸ナトリウム)を使って膜を形成して、持ち運べる水を作ったものである。今日はそれを作るに当たって様々な条件で実験してみた。濃度を変えたり物質を変えたり、ジュースを混ぜてみたりして結果を見た。やはり適量で混ぜると綺麗な形のものができるが、物質を変えたり、濃度を変えたりすると形がいびつになったり、膜が薄く潰れやすかったりした。しかし特にジュースで苦戦した。なかなか膜を形成しないので、いろいろな理由を考えて、案を出し合い、結果ジュースの入ったぽよぽよ水を作ることに成功した(ヌルヌルして後味は最悪だが)。この研究を通して、高分子の可能性を感じることが出来たとともに、その過程で様々な道具の使い方を学び、また失敗の理由を考えることによって学習を深めることが出来たと思う。そして何より楽しかった。

成清ゼミ 「月のクレーターカウンティング」

今回はこの前の観察した月の写真を見て、クレーターの数を数えるという実験でした。たくさんのクレーターの中から、大きめのクレーターを2つ選びそのまわりのクレーターの数を数えて、そのクレーターので来た年代を調べるのが目的です。私たちの班はラングレヌスとプトレマイオスというクレーターにしぼり、クレーターの数を数えました。月の写真にペイントで色をつけ目で見て数えて行きました。望遠鏡の精度があまりよくなかったので小さいクレーターはなかなか見えず、クレーターを見慣れてない私たちにとって、とても大変な作業でした。次に数えたクレーター1つ1つの大きさを測りました。望遠鏡の倍率に加えて、パソコンでも拡大したので、倍率を考えて実際の長さを計算しないといけなかったのが難しかったです。

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