平成27年11月4日創造応用ⅠS 探究活動6回目

試験等を挟んで3週間振りの授業になり、各科目ともいよいよ研究テーマの決定に向けて授業時間以降も実習をする科目が増えてきました。

数学は今回も稲葉先生から講義を受けました。そろそろテーマ設定に向けて各自が考えていく時期になりましたが、授業時間以外でも稲葉先生とメールを通じてアドバイスをいただくなど、生徒たちも主体的に取り組む姿勢が見られるようになってきました。

物理は今週も阪大へ行き、到着後下田教授の案内で、全員冬広(ふゆひろ)研究室に移動し、試験管の中での炎色反応を見学しました。金属塩と強力な酸化剤をそれぞれ粉末で混合し、これを試験管の中に入れ,強熱して溶融したところに硫黄の粉末をひと匙いれて、二酸化硫黄の生成熱で電子を励起させて炎の中で起こる現象を試験管内で実現するわけです。人ひとり通るのがやっとの通路で肩身を寄せ合い観察しました。とても丁寧に説明してくださった上に、単色光の性質とレーザー光(赤と緑)を用いた簡易実験による体験,はては江戸時代の花火の話とその文献の複製を配布してくださるなど、まさに懇切丁寧でした。生徒も興味深げに聞き入っていました。最後に冬広先生自身が○○陽会(数字は秘密だそうです)ということが明かされ一同盛り上がりました。兵庫高校の大先輩にお礼をいい、潜水艦の様な研究室を後にしました。その後、分光班と滑空班に分かれて別々の部屋でそれぞれの実験をおこないました。各班とも思い通りにならず、いきづまりました。来週は課題の克服の方法を更に試すか、研究テーマの方針転換をするかどちらかになります。

生物 物理 数学 化学

化学は今週も大堺先生に来校していただき、大堺先生のご指導の下、研究テーマを絞るための予備実験を始めました。ところが、昨年の研究と同じ条件で確認実験をしましたが、先輩のデータのような結果が得られず、鉄の不動態が形成されない状況になり、なぜなのかを大堺先生も交えて議論しました。結局結論が出ないまま来週に持ち越しになりましたが、改めて教科書通りにはならない事実に考え込む1日でした。

生物は前回神戸大学で実習させていただいたデータをまとめた後、学校でずっとデータを取っている溶液中のユーグレナの運動を調査する実習を行いました。今回は溶液を水質基準を超えるpHにして、ミドリムシの生物体流に対する影響を観察しましたが、水質基準を超える重金属や有機物のある状況では、生物対流が確認できませんでした。ユーグレナが死んでいることも考えれるので、来週はもう一度同じ条件で観察する予定です。各科目とも仮説通りの結果が得られず、四苦八苦している様子がうかがえますが、それがこの授業の大きな目的でもあります。専門家のアドバイスに耳を傾けながらも、自分たちの考えを深めて、苦しい中にも楽しみながら探究して欲しいと思います。

カテゴリー: 未来創造コース1期生   パーマリンク

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