9月からスタートした探究活動も4回目となり、各科目で少しずつテーマ設定や基礎知識の吸収が熱を帯びてきました。
数学は今回も神戸大学から稲葉先生に来ていただき、最初にひとりひとり個別にテーマ設定の質疑応答をしていただき、その後、確率変数、期待値、条件付き確立についての講義と演習を行いました。内容がかなり高度化している中でも何とか理解しようと頑張っている姿が見られました。
物理も前回同様大阪大学へ訪問し、全員で分光器を用いて光学的な実験を行い、その後、各グループに分かれて具体的にどのように研究を進めていくのが議論しました。アイデアを出しあった結果、炎色反応について学術的な先行事例を深く探索すること、「滑空」をキーワードに実験方法について考えることになりました。
化学も前回同様、神戸大学の大堺先生に来校していただき、濃度と温度を変えて酸性溶液に対する鉄の反応性を調べる実験をしました。電解液として塩酸を用いて鉄と銅を電極に電池を作成して電流値を測定しましたが、教科書通りに鉄が塩酸中で酸化されなかったため、ほとんど電流を測定できない状況になり、その原因を大堺先生とともに考えました。実際に実験を行うことで教科書通りにならないことを経験し、その難しさと考える楽しさを経験できた授業でした。
生物は前回に引き続いて顕微鏡を用いてミドリムシの変化についてまとめたあと、来週訪問する神戸大学での実習に向けて、神戸大学の洲崎先生に質問したいことについて話し合いました。その中で、ミドリムシは顕微鏡で観察するとなぜ時間経過とともに一点に集まって来るのか、その習性に疑問を持つ生徒が多く、ミドリムシの性質について探究心が高まってきました。各科目とも、アドバイザーである大学の先生方から親切な指導を受けながら、興味を深めていく様子がうかがえました。