平成27年10月5日グローバルリサーチ 「地域における多文化共生」

本校同窓会館武陽ゆ~かり館において、グローバルリサーチ受講生1年生40名と2年生2名を対象に、多文化共生センターひょうご代表 北村広美氏による「地域における多文化共生」というテーマで講義とワークショップを行いました。まず、日本における外国人の都道府県別分布を確認し、ブレインストーミングで「外国人が日本に来る目的」について話し合いました。続いて、日本の多文化社会の背景や外国人の身分と権利、地域における問題について講義を受けました。そしてワークショップでは、「災害!みんなで助かろう」というテーマで、地震のような災害を想定して、1)「自助・共助・公助」を多文化共生の視点を入れて考える、2)どうやってそれを外国人に伝えるかについてグループで話し合いました。

以下は生徒の感想です。

1つは日本全体としてはもちろん、兵庫県内だけでも約10万人の外国人がいることに驚きました。それぞれ多くの理由がある中で、やはり労働目的の人が多いということが分かりました。今回の気づきを通して、前から学んでいる海外での企業展開を進める上での労働者問題について日本で労働者を迎えるという新たな視点で考えることができたのでよかったです。また、今日は「災害」をテーマにワークショップをしたことにより、これから日本に多くの外国人が入ってくるなか、僕達にできることはないかと課題を見つけることができたのでよかったです。

まず、色分けされた日本地図をみて驚きました。私は、小学校を卒業するまで三重県で育ったので、三重県を重点的にどうしても見てしまうんですが、三重県の外国人の人口割合がもっとも濃い色でぬり分けられていたのにビックリしました。それだけ工業が発展しているということが目でみて分かる結果が示されていて嬉しかったです。また、神戸市内の外国人の区別の登録者数のグラフも、私は当初住宅地である西区に多いのかなと思っていましたが、西区は下から2つ目ということに驚きました。住宅地だから外国人もたくさんいる。という見解は違ったようです。

「外国人だから」という言葉を使ったり、そういう態度をとらないようにすべきだと思いました。もしそれが良い意味であっても本人は傷ついたりするかもしれないし、日本人との壁を感じてしまうと思います。だからこそ、″日本人と外国人″ではなく ″人間″という区別をつけて人を見るべきです。私自身、インドネシア人の友達と、中国人の友達がいるので自分自身も気を付けて文化や宗教など様々な違いはあるけれどそれを偏見せず認めてあげないといけないと思いました。

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Twitterが震災時に活躍したことを初めて聞いてとても驚きました。電話が通じなくてもSNSですぐに安否を知らせられるSNSの用法は現代社会ならではのことだと思います。私の住む長田区はコリアンが多いからそういう人への目は優しいけど、南米などの人に対する目は偏見があったように思うので、いつかそれもなくなればと思います。

「グローバル化」の定義、ぼんやりと使っていたが「国境を越えた人・もの・情報などの移動が簡単になること」という意味がわかってよかった。このグローバルリサーチの授業を取る上で覚えておかなめればならないなと改めて思った。日本に住む外国人が多いのは前から知っていたが、主に車などの工場があるところ(特に三重、群馬のホンダ・スバルが意外)に多いのが驚いた。やはり日本の重工業は車が有名なんだな、と思った「我々は労働力を呼んだが、やってきたのは人間だった」という言葉に衝撃を受けた。人を数字として扱ってはいけないと思った。

やはり地域の産物やどんな人が住んでいるかを把握しておくことが一番大事だと思った。地域を知ることで、その特徴で他にはない部分やそれゆえの障害などがたくさんあるはずだからだ。また、地域の人々と交流を深めてどんな人かを自身で体感してみることも必要だと思った。そののちに、地域住民どうしの例えばおまつりや、地域行事を協力して行い絆を深めておくことも大事だと思う。また、そうした異なる文化を持つ者同士が協力しあえる地域がもっと広まるように、こんどは大きな地域への発信をしていくことも必要だと感じた。

私達はまだ他の国の文化を全く知りません。特に現代は、ネットなどで嘘の情報が流れていて偏見を抱いてしまいます。私も韓国や中国、イスラム国の情報を見て正直「こんな国なんだ…」と偏見していたことが多くありました。でも、もう一度自分で調べてみると、誤解が解けて、独特の文化にも驚いたり、興味がわいたりしました。なので、私はもっと視野を広げて様々な視野から文化を見ていき、それを伝えてみたいと思います。やっぱり、偏見は自分で見て、聞かないと直らないと思うので、何かイベントやボランティアに参加してみようと思います。

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外国人がなぜ日本に来ているのか、もっとたくさんの人に理由を知ってもらうべきだと思います。偏見や押しつけて自分の考えを言う人がいると思うけど、外国人もそれぞれの理由があって日本に来ている訳だから、考え方を改めるべきだと思う。グループトークで色々な意見を共有して、自分では思いつかなかった音で危険を知らせる、外国人が住んでいる場所をのせたマップを作るなどの意見がとても良いなと思いました。

外国人が日本に来る理由として、仕事や旅行、観光、国際結婚などはすぐに思いついたけれど、難民の方が日本にも避難に来ているというのはあまり知らなかった。また、神戸市に外国人の方が多く住んでいるのは知っていたけれど、区によってこんなに国の種類に差があるとは思っていなくて意外だった。

人身売買や児童労働なども海外の話としては知っているけれど、それが日本でも行われているということは知らなかったので驚いた。

まず、外国人の思想と日本人の思想は違う。日本独特のマナーやモラルがあったり…。また、日本は無宗教が主だが、外国は宗教を信仰しているところが多い。よく異文化理解といいますが、「理解する心」と「受け入れ、認める心」が必要だと思います。お互いがその国の社会的状況や、土地状況などを把握し、考えることが多文化共生の近道だと思う。

今日受けた授業と最後のワークショップにつながりが見つけづらく、正直、あまり意見が活かせなかったと思います。しかし、これからすごしていくことでもっと気付いていない共通点があると思うので、もっと気配りしながら、海外の方は日本のどのようなところで不便そうにしているか、気付ける人になりたいです。私の住んでいる長田区は割合としてもとても海外の方が多い地域なので、ますます私にできること、ささいなことでも手助けできるような人になりたいなと思いました。また、図書館などにも、文化について学ぶことができると思うので自主的にも調べていきたいと思います。

日本人と外国人の中で、まだまだ多くの壁や問題があることを知った。差別反対などと言いながら、在日に関する資格などの話をきいたとき、それは外国人に対する差別と同義ではないのか?と疑問に思った。そう考えると、私たちはもっと密接に人々に関わっていかなければならないと思う。資格や権利などに関して、より自由化させる必要があるのではないかと感じている。それはこれからの私たちだけでなく、国にとって大きな課題であり、これからの国交などにも大きく関与してくることかを考えられる。国どうしのつながりの中で、このような少しの差別のような感覚をなくさない限り国の壁はなくならないと思う。

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