平成27年9月8日ベトナム研修旅行事後学習「ベトナム野菜機能性評価」実験実習

本校化学教室において、グローバルリサーチ受講生のうちべトナム研修参加者対象に、「ベトナムに特徴的な野菜や果物の抗酸化作用の評価」というテーマで、兵庫県立大学村上明教授をお招きし、実験実習を行いました。ベトナム研修旅行で、フエ市のマーケットで野菜・果物30種類を購入し、フエ医科薬科大学で成分抽出実習を行いました。その後、ハン先生によって濾過、濃縮されたサンプルが送られてきました。今回はそれらを使い、村上先生の指導のもと、抗酸化活性を評価することを目的とする実験を行いました。 その結果、学名でAllium ascalonicum L.、Portulaca oleracea L.、Prunus persica var. nucipersicaの3つの野菜に抗酸化活性が高い物質が含まれていることが分かりました。  今後、さらにその物質の正体を探究していきます。

以下は生徒の感想です。

実験結果より、抗酸化作用をするものばかりだけでなく酸化を促進する野菜、果物類もあることを知りました。また、絞り込んだ野菜や果物類は日本ではあまり食べられないものが多くありました。その中で、抗酸化作用の低いものにダントツで挙げられるリュウガンはベトナムで毎日のように食べていたフルーツであったのでとても驚きました。ベトナムでリュウガンを食べすぎると湿疹など体に異常が出るといわれたけれど、この酸化作用と関係があるのかなと思いました。今回の実験では結果をまとめて絞り出しただけなので、これからもっと研究を広げていきたいと思います。

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実験に使う道具から見たことないものばかりで、文系の僕にとってはたぶんこれからの人生で二度と体験できない貴重な実験になったと思います。まだこれからも実験は続いていくので、少しでもチームに貢献できるように、積極的に活動に参加して、なにか成果を得られるよう頑張りたいと思います。

この研究をするまで、野菜や果物には、体に良い成分しか含まれていないと思っていたが、老化や病気の進行を促進してしまう成分が多く含まれている野菜・果物もあり、驚いた。ベトナム果物で、「竜眼」というものがあるが、ベトナムではそれを多く食べてしまったので少し後悔している。

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