今週は自分で選択した物理あるいは生物の2回目の講座で、前回と同じように課題が与えられ、課題解決に向けてグループでコミュニケーションを取りながら議論し、主体的な実習を行いました。
物理では「日常生活で使われている乾電池の起電力を調べよ」という課題に挑戦しました。乾電池の電圧は中学でも習ったように知識として1.5[v]と知っていても、実際に乾電池を使用して回路を作成し、すべり抵抗器を使って内部抵抗の値を変化させながら、電流と電圧の値を測定し、グラフを作成して実験から乾電池の起電力を推定しました。理論値との誤差も考慮しながら、最後は各グループによるプレゼンテーションも行い、1.5[v]に近い値を求めることができたグループもいくつか見られました。
また生物は、「タンポポの種子を用いて落下速度を求めよ」という課題が出され、まずは顕微鏡を用いて種子の観察を行いながら種子の大きさを測定し、仮説を設定しました。その後、実際に外へ出て実習を行い仮説の検証を行いながら、より正確に落下速度を求めようと工夫を重ねました。
<生徒の感想>
抵抗器を用いて抵抗の値を変化させながら電流と電圧を測定した結果をグラフにし、電池の起電力を推測したが、電池に記載されている値よりも大きくなり、その誤差が熱などの電気以外のエネルギーによるものだとわかり、とても興味を持ちました。中学生の時に用いた電流計や電圧計を用いてデータを測定することで、電池の起電力を推測できることがとても有意義でした。
今までの創造応用の探究活動では、知識がある人にそれ以外の人がついていくという感じで、一部の人に頼ってしまう感じがありましたが、今回はグループ全員でコミュニケーションを図りながら意見を出し合い、それぞれの役割を決めて活動でき、チームワークの大切さを学ぶことができました。