平成27年5月12日創造基礎A「JICA 創造的復興」講義

本校同窓会館武陽ゆ~かり館において、JICA関西業務第二課国際防災研究センター(DRLC)の後藤田蕗子氏をお招きし、「創造的復興と国際協力」をテーマに講義を行っていただきました。内容は、1)JICAおよびDRLCについて、2)JICAが取り組む国際防災協力、3)日本で行う国際協力-研修事業、4)JICA研修員の帰国後活動紹介です。以下は生徒の感想です。(一部抜粋)

私たちのグループが注目したところは、防災協力についてです。JICAでは、国際緊急援助というものがあります。他の国で地震などの災害が起きた時に人的援助や物的援助をします。今までニュースなどを見て、被災地で自衛隊が派遣されたり、物資が届けられたりしていたことは知っていましたが、これにJICAが関わっていたことは知らなく、驚きました。

発展途上国の支援を行ったり、災害や感染症、紛争などの対策を考えたりしていることに驚きました。国際協力の方法はたくさんあって、だからこそ日本も救われているし、世界が成り立っているということがわかりました。また、人々が自分の体で、体感しながら研修することはとても有効だと思いました。

これからの日本は海外進出なしに進歩することはもちろん、停滞することすらとても困難になると思います。ですが、自ら進んでそのようなことをしようとする人も少ないのがいまの世の中だと思います。そんな中で外国の方々とこのような信頼関係を得られる仕事は僕にとってとても羨ましいものです。これから大人になっていく僕たちにとってとても有益な情報、人との関係を作り上げていくためのコツなどいろいろ聞くことができました。

海外に行くことで、被害を受けたり様々な問題で困っている国を援助するのではなく、日本に代表者を招いて研修を行うことで、途上国を支援するという考えに感銘を受けました。また、研修を終えて自分の国へ帰った人たちを変わらずサポートし続けるという取り組みも素晴らしいと思いました。日本はこれからどんどん少子高齢化が進み、産業の衰退も進むでしょう。そんな時、必ず外国からの支援が必要になると思います。そのために、いま海外に支援をすることで日本の技術を伝え、発展させていくことが大事だと思います。

IMG_5124 IMG_5143 IMG_5135 IMG_5137

特に今日聞いたお話の中で印象に残ったことは「カエルキャラバン」です。なぜ印象に残ったかというとネーミングセンスがとても良かったからです。やはりネーミングセンスが良ければ印象にも残りやすいので気になりやすいと思いました。また、それぞれの外国人が日本での防災学習を国に帰った時にそれぞれの文化や生活に合わせて使っているという点でも驚きました。近々南海トラフという大きな地震がくるようなのでしっかり起こる前から注意して防災していこうと思います。

たくさんの国々の研修生が来て、日本の防災について学び、それぞれの国にその意見などを持ちかえるということはすごいなと思いました。「カエルキャラバン」などの活動をもっと各地の小中学校や地域で実施して、子供の頃から防災意識を高めていくべきだと考えました。『楽しんで防災について知る。』 これは、これから、南海トラフなどの危険性がある日本にとって必要なことです。

阪神・淡路大震災の教訓が世界で活かされていることに驚きました。そして、JICA関西がその先頭に立っていることを初めて知りました。震災から20年経ち、日本では震災の記憶が風化されているのではないかと感じることもありました。しかし、JICA関西によって震災の教訓が世界中に発信されていることを知りホッとしました。

地域の人々が繋がっていれば災害時に公助が無くても生き残る事ができる。また、多国間で人々の繋がりがあれば災害時に救助に行ける。だが、お互いの繋がりを強めることができたとしても、個々に生き残れるだけの技術が無ければ意味はない。そのため、他国に防災の技術を伝える際には、確実にその国の地域の人々に技術が伝わるように工夫する必要があると感じた。具体的には、技術を伝える側がその国に行って一緒に防災訓練をするなどがあると思う。発展途上国の方々は自分達の国の人々に技術が伝わるように努力している。それなら技術を伝える側は尚更頑張るべきだ。

 

カテゴリー: SGH(コース2期生), 未来創造コース2期生   パーマリンク

コメントは受け付けていません。