大阪大学豊中キャンパス大阪大学会館アセンブリーホールにて、創造科学科7期生(1年)2名が、大阪大学・兵庫県教育委員会主催「ひょうご×大阪大学 質問力を鍛えるワークショップ~活発で建設的な議論を行うために~」に参加した。初めに、大阪大学全学教育推進機構准教授の柿澤寿信氏による講義とワークショップに生徒は参加した。質問とはどういうものなのか、論証とはどういうものなのかについての講義のあと、論証のパターンと質問のポイントについてグループワークを行った。昼休み休憩では、大阪大学の院生とともにキャンパス散策をし、昼食をとった。後半は、生徒の探究活動報告に対する質問をする演習が行われ、午前のワークショップの成果を試した。質問についての理解を深めるだけでなく、論証について知る機会となり、探究の進め方にも大いに参考になるワークショップであった。
〈生徒感想〉
今日のワークショップでいちばん心に残ったのは、質問は三種類に分けられると知ったことです。情報の問いと意味の問いはよく質問しますが、論証の問いは初めて聞きました。論証の問いは、他の二つよりも抽象的でしたが、普段から使う日本語での説明や、例がたくさんあったので、とてもイメージが湧きやすかったです。論証の問いをたてるのは少し難しいので、普段から本を読むときに、前提や結論を意識して、飛躍や独断的なところを見つける訓練をしたいです。また、質問は、他の人の発表に対してだけでなく、自分自身の発表にも、一つの文、一枚のスライドごとにして、質の高い発表ができるようにしたいです。
今日のワークショップで私は大きく2つのことを学ぶことができました。1つ目は質問とはただ単に一種類だけでなく何種類もあり、論証と言う分類が存在するということです。そして、今回、感覚的には理解することができる隠れた前提というものがあるということを頭で理解することができたことにより質問の幅が広がったような気がします。2つ目は自分が発表して質問してもらった時に、自分たちが考えたのとは全く違う角度の質問がいくつも出て来て、質問することは聞いている人だけでなく発表者の利点にもなると学べたことです。
今回学んだことをすぐに習得するのとは難しいと思いますが、だんだんと自分のスキルとして身につけていければと思います。