本校同窓会館武陽ゆ~かり館において、創造科学科6期生(1年)を対象に、前回に引き続き兵庫県企画県民部ビジョン課の森川智弘氏から「兵庫県の未来のことを考えよう」というテーマで講義を実施した。まず、前回の今後30年の大潮流(1.人口減少・超高齢化、2.自然の脅威、3.テクノロジーの進化、4.世界の成長と一体化、5.経済構造の変容、6.価値観と行動の変容)の詳細から各班で3つ課題を選択した。それらの課題に対して、ビジョンの方向性(「個性の追求」「開放性の徹底」「つながりの再生」「集中から分散へ」「美の創出」「次世代への責任」)合計39の項目から優先順位の最も高いものを1つ選び、その理由についてグループで議論し、発表を行った。
〈生徒の感想〉
私たちの班では、「活躍するシニア」と言うビジョンについて話し合い、その中で超高齢化、IoTの社会、ICTなどの技術格差が課題として挙げられた。少子高齢化によって労働人口の減少は止めようが無いので、逆に高齢者を活躍させればよいのではないか。特に50年後の日本は社会保障が揺らぐ時期でもあるので、年金に頼らずに自分で稼げる社会になって欲しい。しかし、高齢者が働くにはいくつか気になる点がある。その最も大きいものが対応力の衰えである。高齢者を活躍させるには、その体力の衰えをサポートするようなサービスを行う必要があり、サービスを行うためにIoTのさらなる拡大が必要になってくると思う。しかし、いまだに地方ではネット環境が整っていなかったりと、都市部との技術的格差があるように感じる。このままでは環境が悪いので都会に移る。若者が少なくなるからネット環境の整備が後回しにされる。という負のスパイラルに陥ってしまう。そうなると、地方の「無人化」が進み、市町村が地図からひとつまた一つと消えてゆくだろう。そうならない為にも、50年後なんて待たずに、今のうちから地方のインターネット環境を整えるべきではないか。
私たちの班は楽しく子育てできる社会をテーマに話し合いました。話し合いの中で私たちは3つの課題について気づき、考えることができました。1つ目は男性の育休取得率が低いという課題です。日本は他の国と比べても男女共に育休の制度は整っています。しかし、日本は他の欧米諸国と比べて男性の育休取得率が圧倒的低いです。私たちはこの問題を制度が整っていない訳では無く、周りの理解が少ないことが原因だと考えました。ですから、上の立場の人が積極的に育休を取得したり、推奨することで男性の育休取得率が上がるのではないかと考えました。2つ目は特別養子縁組の普及が他の国と比べて進んでいないという問題についてです。この問題について、私たちはこの制度について良く知ってもらうということが大切だと考えました。3つ目は育児や家事の時間の男女の差についての問題です。この問題は男女での育休取得率の差が影響していると思いました。ですから、この問題を解決するためにも男性の育休取得率を上げていかないといけないと思いました。