令和3年5月17日グローバルリサーチ「探究活動とその進め方」

本校第二STEAM ROOMにおいて、普通科グローバルリサーチ受講生(2年)を対象に、甲南大学フロンティアサイエンス学部の甲元一也教授から「探究活動とその進め方~探究活動の意義と良い課題の設定法」というテーマで講義をしていただいた。まず、コロナが変えた社会情勢や企業が新入社員に求める力など、探究の意義についてお話をしていただいた。次に探究活動のサイクルのうち、課題設定、調査、目的・仮説について具体的な実施方法について教えていただいた。これらをもとに、生徒は担当教員との面談を経てテーマ設定をしていく予定である。

〈生徒の感想〉

コロナウイルスについてマイナス面ばかりから捉えるのではなく、抗菌加工の技術の発達や、テレワークの普及による人口分散の可能性などのプラス面もあるように、一見して良くないことのように見えるものもよく考えると良い面もあると言う発想の転換についてのお話しが印象に残りました。この考え方は、僕たちが探究をするときにも役立つと思いました。例えば僕たちは、メディアリテラシーをテーマとしているので、メディアの発達によって誹謗中傷や、デマの拡散といった問題が引き起こされた一方で昔よりも早く情報が伝わるようになり、利便性が増したことや、世界中の人々と容易にコミュニケーションを取れるようになったことが利点として挙げられます。このように物事には良い点と悪い点があるので、問題点を解決することももちろん大切だけど、利点を最大限に生かすことも大切だと思いました。

今、企業が求めているのは人数より質であり、その求められる質の中に課題設定・解決能力があるということに驚きました。その力は授業では身につけられず、課題研究をすることで身につけられると分かりました。なので、この課題研究は将来の為にも精一杯取り組まなければならないと思いました。また、探求活動では今、設定しようとしている探求課題によって大きく研究内容が変わると分かったので、よい探求にするためにも探求課題を深く考えていきたいと思いました。

たった一つの単語からキーワードマップを広げただけでも、いろいろな方面にたくさんの課題やテーマが出てきたことに正直驚きました。自分の班で作った時は今回の例と同じように作ったつもりだったけれど、その後テーマを探す時に、まだまだ多角的に捉えられておらず、どうしても自分の元々考えていたテーマや興味を特に持っている分野にしか目が向けられていなかったことに気がつきました。また、このキーワードマップは今回の探究活動に限らず、これから社会に出て会社へ勤めたとしても、課題を見つけることに役立つなと感じました。

私が今回の学習でもっとも印象に残っていることは、探究活動は課題設定から調査、データ収集、考察、結果、発信そしてまた課題設定と1つのサイクルが繰り返されているということです。自分がこれから探究活動を行う上で、自分達が結果を出すことがゴールでそこで探究活動が完成すると思うのと、探究活動に明確な完成はなく、続いて行くものと考えているのでは、課題設定をする時から少し違った視点を持てる気がしました。

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