令和3年2月8日 GRⅠ 多文化共生センターひょうご講義「コロナ禍における外国人住民の課題」

本校第一STEAM ROOMにおいて、普通科グローバルリサーチⅠ受講者(1年)31名を対象に、多文化共生センターひょうご代表北村広美氏に「地域における多文化共生『コロナ禍における外国人住民の課題』」をテーマにオンラインで講義、及びワークショップをしていただいた。初めに多文化共生の概念や在留外国人の現状について講義をしていただいた。続いて、在留外国人の課題となる「制度の壁」「コミュニケーションの壁」「文化の壁」についてお話をしていただき、これら3つに加え「情報の壁」についてその対策を考えるワークショップを行った。生徒からは日常的に子供を呼んだイベントで交流を深めることや、半官半民のHPの作成などの提案があった。

〈生徒感想〉

私が一番重要だと考えることは、日常生活・近所付き合いに関する課題です。普段から周りとの関わりが薄いと、助けが必要な時、外国人はただでさえ怖くて不安なのに、状況が伝わってこないとさらに不安になり、周りからの疎外感を感じてしまうかもしれないからです。また私達は意識していなくても外国人に対してマイナスなイメージを抱いてしまいます。私達の外国人に対するイメージを変え、偏見をなくす、私達の行動や考え方で少しは解決になる課題であると思います。

印象に残ったのは、外国人に対する法整備が行えていないことです。これから今まで以上に日本に働きに来る人が増えるはずなのに法整備が行われないのはおかしいと思います。また、どの団体が出している条約か分からないのですが、条約を批准していないのは国連とかがSDG 10の「人や国の不平等をなくそう」について達成しようとしていないように思いました。

情報の壁の対処法として日本と外国の情報の分断はいけないという話で、ほんとにそうだなと思いました。もし、僕が外国に行ったときに現地の人が見ているのと違う情報だと心配になります。不安な気持ちは混乱を招くので、普段からの情報網について知ることは大切だと思いました。今後、外国と日本の関係や問題について調べる機会があれば、今回学んだ何人が多いかや、教育についてなど活用したいと思いました。

小学校の時にフィリピンの女の子が同じクラスにいて、その子はすごく日本語が上手だったのでこれといった問題はなかったのですが、もし身近に在日外国人の方がいた時変に身構えてしまったり、言葉が通じないからとコミュニケーションを図るのを躊躇ってしまったりすることがあると思います。今回の講義を聞いて、もっとこちら側からも歩み寄る努力が必要だと感じました。在日外国人の方に限らず、困っている方がいた時手を差し伸べられる人間になりたいです。 近年において多くの人にとっての情報源はマスメディアであるが、その中でも緊急を要する情報(緊急地震速報など)をいち早く伝える手段として、ラジオが再注目されているので、ラジオの放送の外国人向けのラインナップを増やしてみるという事について新たな試みで面白いなと思う。また日頃からその地域の市政だより等のインターネットの情報を、外国人向けに配信し興味を持ってもらうことが大切だと思う。

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