本校同窓会館武陽ゆ~かり館において、普通科グローバルリサーチⅠ受講者(1年)31名を対象に、三ツ星ベルト株式会社の人事部長 倉本信二氏に「地元企業の海外進出とコロナ禍における課題」をテーマにオンラインで講義をしていただいた。初めに三ツ星ベルトの概要や海外進出の現状、自動車業界との関連についてお話をしていただいた。次に「日系企業の海外進出のメリット」をテーマにペアワークを行い、意見を出し合った。続いて、三ツ星ベルトの海外進出の意義とコロナ禍における生産への影響について講義をしてもらった。そして「製造業の新型コロナウイルス対策」についてペアでディスカッションを行い、全体共有後に実際に三ツ星ベルトで行われた対策について倉本氏から解説をしていただいた。
〈生徒感想〉
コロナウイルスが国内外を問わず流行している中、どの企業も売り上げが落ちるなどの打撃を受けており、その中でも、企業努力を続けて生き残ろうとどの企業も頑張っていることを知れたことが最も印象的でした。例えば三ツ星ベルトでは、操業できなくなった工場で作るはずの製品を、他の工場で作って、それを輸送して、納期を間に合わせたり、外国の工場と日本の工場の間の行き来が出来なくなった場合に備えて日本と外国の連携を強化していることがわかりました。
リーマンショックの際の原価低減活動の取り組みが印象に残った。原材料の価格を落とすことに留まらず、製造時間の短縮、効率化を細かく厳しく見直していたことに驚きを感じた。これまで、会社の改革というと、新しい事業の展開や新マーケットの発掘など大きな物を考えがちだった。より良いものを短時間でたくさん作ることを目指した小さな積み重ねが会社の立て直しに繋がることを知った。
「品質を作り 品質を売る」という三ツ星ベルトのモットーが印象に残っています。リーマンショックやコロナウイルスの影響を受けた時も、原価低減活用を行った時も、何があっても絶対に商品の品質を下げるようなことはしないという強い意志に感銘を受けました。大企業のプライドというのか、その意思があるからこその大企業なのか。この考えは私自身の普段の生活の中でも取り入れたいと思いました。 最も印象に残っていることは、グローバル企業に大切なことは、様々な宗教の人や、人それぞれの性格を受け入れることであるということです。また、その寛容な心と相手が外国人なら尚更伝えようとする気持ちが大切であるということです。特に、コミュニケーションにおいては、英語よりも伝えようとする気持ちが大切だということが印象に残りました。私も、特に外国人と喋るとなると、少し戸惑ってしまいそうですが、その時は今日の事を思い出して、話そう、伝えようとする心がけを大切にしたいです。