創造科学科3期生(2年)理系選択者は各班に分かれて研究活動をおこなった。
<数学>
数学の探究活動は、生徒達のみの活動となった。テーマの大枠が決まり出し、具体的に方策を考えると同時に、今まで見えていなかった問題点が次々と浮き上がってきた。
<都市工学>
澤木先生から受け取っていた大阪大学の論文『地下街における店舗の「構え」と「並び」に対する印象評価に関する研究』を生徒に渡しておいたが、内容が難しすぎてあまり参考にはならなかったようである。飲食店や商店について、ガラス戸か木戸か、一枚扉か二枚扉か、のれんがあるかないか、など印象が良いのはどちらか、入りやすそうなのはどちらかをアンケート調査してみようということになった。生徒は自由にインターネットを見て互いに意見を交換していた。
<物理>
今回は,研究でお世話になっている大阪大学小田原准教授の研究室を訪問し、議論を行った。研究室の学生も同席していただき、前回決定したテーマであるソーラーパネルの発電効率向上に向けて,どのような実験を行うべきか検討した。次回の実験として、生徒が持っているソーラーパネルを使用し,豆電球や電流計等を用いて実際にパネルが発電できているのかを計測することを最初の目標とした。
<化学>
化学の探究活動は、次回以降の実験の準備を行った。前回の授業で大堺先生にアドバイスいただいた正確なデータの測定のため、電極であるカーボンフェルトの準備と実験装置の塩橋の作成を行い、ひとつだけ実験を実施したが、以前のデータと比較して起電力が小さくなることがわかった。次回はその原因を追究しながら、今後の進め方について話し合う予定である。
<生物>
考査期間中は放課後に水換えおよびエサやりを行った。放課後に時間の余裕がある日は、ペットボトルのアルテミア培養装置をさらに改良した。また、白化グリーンヒドラへのクロレラの移植が成功した後の実験計画について話し合った。
生物の探究活動5回目。予定通りグリーンヒドラからクロレラを取り出し、白化グリーンヒドラに移植する実験を行った。育ててきたグリーンヒドラを破砕するのには抵抗があったが、注意深くクロレラを取り出し、アルテミアを介して白化グリーンヒドラに取りこませるという実験を実施した。アルテミアがなかなかクロレラを食べなかったり、ヒドラが思ったようにアルテミアを捕食しなかったりと生き物ならではの実験の難しさがあった。白化グリーヒドラの体内でクロレラが増殖するまでは細胞内共生が成功したかの確認ができないため、引き続き朝と放課後のエサやり、水換えのタイミングで観察を行う。念のため、次週、授業はないが時間を見つけてもう1度移植実験を試みる。次回と次々回の授業は神大のFWにてグリーンヒドラの微細構造や実験が成功した場合はクロレラを取りこんだ細胞を電子顕微鏡で観察する。