創造科学科3期生(2年)理系選択者は各班に分かれて研究活動をおこなった。
<数学>
前回に引き続き神戸大学准教授・稲葉先生の離散型確率変数についての講義を受けた。統計についてより深く学び、各自時分たちの調べたい物事に数学がどのように活かせるか具体的に考え出した。
<都市工学>
澤木先生は来校3回目である。9月28日に、神戸中華同文学校(14人)と中華街(13人)でアンケートをとることができた。これらの27人分のアンケートについて分析を行った。多くの回答は、「安全だ」とか「悪いところはない」、「きれいだ」というような感想が多く、ほしかった具体的な情報はあまり得られなかった。しかしながら、今後の2回目のアンケートに向けての手がかりになるような感想も得られた。それは、入りやすい飲食店や商店にはどんな要素(外装、装飾、明るさ等)があるのか、ということである。このことについて、以降の課題としたい。
<物理>
前回までに3つに絞ったテーマから、1つのテーマを決定した。テーマは太陽光発電に着目し、既存のソーラーパネルを用いて鏡等を用いた集光による発電効率の向上を目指して探究活動を行うこととした。テーマを決めた後は、具体的な実験方法について話し合った。実験のスタート段階として、太陽光発電の理解を深めるため温度や光の波長の違いによるソーラーパネルの発電量を計測することを決めた。
<化学>
化学の探究活動は神戸大学の大堺先生に先週の実験の結果を報告し、今後の活動についてアドバイスをいただいた。仮説では、嫌気的だと考えられる水田泥、ドブ泥、山の泥とも、加熱して微生物を死滅させると起電力は低下するだろうと考えていたが、山の泥にかんしては逆の結果になり、加熱によって還元作用を高める作用が働く結果となった。その原因を考察するため、大堺先生と有意義な議論を行い、次回はもう一度同じ実験を行い、再現性とともにさらに考察を深めることになった。
<生物>
10月1日(火)授業日ではないが、午前中にグリーンヒドラを手に入れたので、放課後に早速容器から移し替えて実験をスタートさせた。まずはグリーンヒドラと白化グリーンヒドラを5体ずつシャーレで培養を開始した。今後は平日の朝と放課後に毎日それぞれエサやりと水換え、インキュベーターでの温度管理を行い環境を一定に保ちながら実験を進めていく。10月7日からは3つのシャーレに分けて観察をしている。グリーンヒドラと白化グリーンヒドラを培養するシャーレがそれぞれ1つずつ。残りの1つには、1個体のみを分離し、出芽のペースや数を観察している。出芽を始めたグリーンヒドラはその都度、顕微鏡とミクロメーターを使用して大きさを計測している。
生物の探究活動4回目は、これまでの期間でグリーンヒドラの個体数がかなり増加した。本日はプロジェクターをパソコンに接続し、ヒドラの摂食の様子や生態を動画に撮影することを試みた。また、アルテミアの培養装置としてビーカーを利用していたがバブリング機材との相性が悪かったため、ペットボトルを利用してオリジナルの装置を作製した。次回、考査明けの授業にてグリーンヒドラから取り出したクロレラを白化グリーンヒドラへ移植する事を試みる。