令和元年8月1日(木) 2019東京みらいフロンティアツアー 2日目

2日目は朝から30℃を超える猛暑の中、東京みらいフロンティアツアーのハイライトである5つのコースに分かれての研修を行いました。生徒たちは昨日の疲れを感じさせない様子で、それぞれ課題研究のテーマや進路を考慮し、自ら選んだコースにおいて濃密で充実した研修を行うことができました。

【コースⅠ】まず初めに青山にある国連UNHCRを訪れ、事前学習で生徒が考えてきた質問に答えていただきながら難民問題についての現状を学びました。難民の教育がどのように行われているのかなど、高校生目線の質問に親切に応えていただき、生徒も難しい問題に真剣に向き合っていました。その後新橋に移動して、川崎重工ロボステージを訪問し、ロボット技術体験やVR体験を行いました。その後、講義室に移動して、ロボット技術が今後の高齢者社会でどう生かされるのかを教えていただき、体験と講義を通じて有意義な学びの場になりました。

コースⅠ①コースⅠ②コースⅠ③コースⅠ④

【コースⅡ】午前中に新橋に移動し、電通東日本を訪問しました。東日本大震災の直後に始まった鎮魂祭を企画立案し、実行した東北支社長から講義をしていただきました。復興に向けて祭りを成功させるために苦労された話や工夫したところについて話を聞かせていただき、広告を通じて社会貢献する意味を学びました。午後は幕張へ移動してアジア経済研究所を訪れ、ベトナムに進出している企業について長年研究されている研究者から、日本企業が海外に進出するときに重要なポイントについて質問を交えながらお話ししていただきました。発展途上国について考えるクイズを出題していただき、グループでディスカッションすることで、学びを深めることができました。

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【コースIII】霞が関にある環境省とアジア開発銀行駐日代表事務所を訪問しました。環境省では、環境アセスメントの実態について講義していただき、芳香剤にも含まれているマイクロビーズの影響についても触れられ、私たちが日常生活で使っている身近なものが社会に与える影響について考えさせられました。午後のアジア開発銀行における訪問学習では、普通銀行や国連機関との違いを通じて、アジア開発銀行の果たすべき役割について話を聞きました。アジア地域に融資した結果がどのような形で表れているのか、現実的な事実を知ることで、アジアの経済状況について関心を深めることができました。

コースⅢ① コースⅢ② コースⅢ③ コースⅢ④

【コースⅣ】午前中は市ヶ谷のJICA地球広場を訪問しました。最初にJICAで行われている国際協力について話を聞いた後、グループに分かれてSDGsについてすごろくをしながら楽しく学ぶ体験学習を行いました。最後にSDGsの17の目標の中から自分が目指す目標を宣言し、SDGsについて主体的に学ぶことができました。午後からは、第一三共くすりミュージアムを訪問し、くすりの役割やその効果の表れ方、製造方法などについて、珍しい展示や器具に実際に触れて学び、あっという間の90分を過ごしました。

コースⅣ① コースⅣ② コースⅣ③ コースⅣ④

【コースⅤ】朝早くにホテルを出発し、11名で筑波にある物質・材料研究機構を伺いました。午前は兵庫高校OBの魚崎浩平先生から「二次電池」、竹口雅樹先生から「電子顕微鏡」についての講義を受け、午後は「電池作成」「TEM」「SEM」の実習を行い、身近にある物質を顕微鏡で観察しながら、体験を通じて学びを深めました。実習の後にはJAXA施設の見学を行い、充実した1日に、全員が心地よい疲れを感じながら筑波を後にしました。

コースⅤ① コースⅤ② コースⅤ③

明日はフロンティアツアー最終日で、東京大学ツアーおよび班別自由研修を行う予定です。

 

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