5月14~16日にかけて創造科学科4期生(1年生)40名が8班に分かれて長田区役所を訪問し、班ごとに事前に決定したテーマについて長田区役所の方々と打ち合わせを行った。以下は各班のテーマと訪問のふりかえりである。
〈生徒感想〉
【1班】テーマ「外国人と地域住民との壁」
私達は、フィールドワークで長田区役所のまちづくり課を訪問し、地域住民と外国人との間の“壁”という問題についてお話を伺った。その中で、文化・言語の違いから夜間のマナーやゴミ出しのルールが外国の方に周知されていないことや、外国人の親子で母国語が違い、コミュニケーション問題が起こっていることを知った。今後は、「お互いの国の文化を知るためのイベント開催」と「課題解決の為の具体的な施策」の2つを軸に話し合いを重ねていくつもりだ。“外国人も地域住民も住みやすいと思えるまちをつくる”という目的の基、今後も活動を続けていきたい。
【2班】テーマ「高齢者と子どもの交流」
私たち2班は長田区役所まちづくり課活動支援係を訪問した。区役所の方が、事前に私たちが連携すべき団体について色々調べ、すでに連絡もして下さっていて、有難く思うと同時に、区役所の方が応援したいと思えるような高校生であらなければならないと改めて感じた。今日私たちが学んだことの一つに、その場で考え、判断して行動することの大切さがある。私たちは質問内容を沢山考えてフィールドワークに向かったが、話しているうちに、それらの質問が今の話の流れに合わないと思い始めた。そこで、質問をその場で考えながら、また区役所の方の返答も踏まえながら、質問をしたのだが、何が言いたいのかよくわからなくなってしまったり、沈黙の時間ができたりしてしまった。これからも多々あるであろう臨機応変さが求められるタイミングで、今日の反省を活かしていきたい。次回訪問する団体は決まったので、今日担当の先生にご指摘をいただいた、”自分たちは何をしたいのか、この研究の目的は何なのか”ということを班員と再確認し、短いフィールドワークの時間を有効に使えるようにしたい。
【3班】テーマ「漁業の活性化」
僕達は5月16日に長田区役所のまちづくり課を訪問し、長田区の漁業のについてお話を伺ってきました。その話し合いの中で、2年前から漁業に関するイベントが一年に2回行われていることや、少しずつではあるが長田の漁業が長田の人に広っまってきていることを知ることができました。これからは実際行われているイベントに参加したり、駒ヶ林浦漁業会の方々との関わりなどを通して、長田の漁業の活性化を図っていきたいです。
【4班】テーマ「長田を広報しよう」
初めてのフィールドワークとして、長田区役所のまちづくり課、広報相談係の内原さんと渕崎さんにお話を伺いに行きました。本日は、活動の指針を決めるために様々な質問をしました。そこでの質問と答えについて簡単にまとめます。
Q 長田区の広報活動はどのような方々のために行っているなどはありますか?
A ピンポイントでの活動は行っていません。しかし、長田区の様々な地域にスポットを当てて活動しています。
Q InstagramやFacebookなど使ってを僕達高校生が直接広報することは出来ますか。
A 区役所自体のアカウントは無理です。しかしながら、例えば多くの写真やレポートをこちらに持ってきていただき、それを載せることなら可能です。お忙しい中他にも多くの様々な話を頂きました。そして、次の僕達の活動として決まったのは、今月または来月までに、長田区についてのレポートを作ることになりました。これからの活動が楽しみです。
【5班】テーマ「世代間交流で子育て世代を呼び込む」
私たち5班は5月15日(水)に長田区役所まちづくり課の福田係長のもとへフィールドワークに行ってきました。私たちの当初の研究テーマは「多世代交流で子育て世代を呼び込む」という内容でしたが、私たちの考えていた子育て世代は「小中学生」で、福田係長が考えていらっしゃった子育て世代は「赤ちゃんを育てる方々」であったため、紹介していただいた長田区の施設が赤ちゃん向けのものがほとんどでした。今後フィールドワークに行く際はそのような認識の違いが起こらないように気をつけたいと思います。また、人口を呼び込むことと多世代交流を同時に行うことは難しいということも教えていただき、テーマを「人口流出を減らす」ということに絞る方向で進めることにしました。福田係長は、「現在日本全体が人口減少の方向に進んでいるため、人口を増やすことは不可能に近い。」とおっしゃっており、大学などで東京に出て行ったあとに就職先として、就職後の居住先として長田区を選んでもらえれば、長い時間はかかるが、人口を減らすことに繋がるのではないかという結論に至りました。これからは長田区の小中学生を中心に長田の良さ、面白さなどを伝えていくような活動をしていきたいと考えています。
【6班】テーマ「商店街をアートで活性化」
今回の訪問では、私たちの企画「アートで商店街・長田を活性化」について話し合った。まず、今年行われる「下町芸術祭」とコラボするという案が出た。しかし、これには問題があり、私たちの企画のインパクトが弱いと、ただこの祭に乗っかっているだけだという点を指摘された。また、私たちは商店街のシャッターや壁に絵を描こうという企画を行おうとしているため、シャッターの持ち主や、商店街に許可を取らなければならない。試験が終わってから、中間発表までの約一ヶ月でシャッターの持ち主や商店街とコンタクトを取ることが必要だと判断した。そして、イベントの広報活動では、私たちができるだけ直接広報しようという案が出た。もちろん、それだけでは限界があるので、SNSもうまく活用しようということになった。テストが終わってから、中間発表までの間にもう一度区役所に行き、より企画についてに話し合うことになったので、それまでに私たちはより案を固めておく。2回目の訪問日時は後日電話で相談する。
【7班】テーマ「空き地・空き家の有効活用」
私たち7班は、14日火曜日に、長田区まちづくり課協働推進係半田係長にお話をうかがいに長田区役所を訪問しました。班の中で役割分担をし、貴重な時間を有意義に使うことができました。半田係長と班員が連絡先を交換し、いつでも創造基礎Bの活動が進められるようにしました。半田係長が、長田区の外国人を対象に活動している地域の団体を紹介してくださるそうです。今後の予定は、5月下旬~6月上旬のうちに半田係長と連絡をとり、6月上旬~中旬にその団体とお会いします。お話をうかがう中で、この部分を詳しく教えて下さいと聞かれた時に、咄嗟に答えられないときや、私たちの中で意見が食い違うことが何度かありました。事前の打ち合わせで色々な質問を想定して話し合い、全員が同じ説明ができるようにしたいです。また、テーマが幅広く、目的が明確ではないことに気づいたので、もっと計画を練り、ビジョンをしっかりしていくべきだと思いました。訪問の後に話し合い、外国人と日本人の交流を深めるという目的をを軸に進めていくことになりました。その活動の中で、アートやアニメを用いたり、空き地・空き家を有効活用するなどして、複数の問題解決につなげたいと思います。今回のフィールドワークは、先生からの助言は一切なく、自分たちで考えて行動しなければなりませんでした。今回の活動を踏まえて、フィールドワークは主体性が大事だと強く思いました。そして、主体的な活動には事前の準備が不可欠です。これから、きちんと準備することを意識して、主体的な活動にしていきたいです。
【8班】テーマ「マッチ産業を盛り上げよう」
今日のフィールドワークでは、長田区役所のまちづくり課に行きました。担当者と自分たちのテーマについて話して行くなかで計画にたくさんの課題があることが分かりました。一つ目は自分たちの知識の少なさです。このままだと情報が足りず、企業の人を説得できないと気付きました。二つ目は計画がどうしても他人任せになってしまうことです。それでは、自分たちが主体となって活動していくことができないと言われました。このことを踏まえて計画を練り直し、自分たちの納得できる活動ができるようにしたいです。