平成31年1月18日創造基礎A「資金調達を学ぶ金融教育」

本校武陽ゆ~かり館において、創造科学科3期生(1年)を対象に、「資金調達を学ぶ金融教育」をテーマに、講義とワークショップを行いました。この授業は神戸財務事務所の職員と本校教諭が共同で作成した企画で、当日は講師として理財課調査官の石川賢一氏をお招きした。石川氏から金融システムの機能と金融機関の種類について講義をしてもらい、その後「シェアキッチン事業」の資金調達先についてワークショップを行った。公民科の新科目に「公共」が加わることとなり、「金融の働き」について金融は経済主体間の資金の融通であることの理解を基に、金融を通した経済活動の活性化について学習することとなっている。今回の授業は資金調達をシミュレーションする学習とした。

神戸新聞NEXT「兵庫高生、資金調達を考える 財務省が特別授業」

サンテレビ「プロが教える資金調達方法 兵庫高校で金融の特別授業」

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〈生徒感想〉

出資と融資に明確な違いがあることを知った。直接金融と間接金融があることは中学校で習っていたけれど、重視する企業の方向性や金銭面などの項目で2つの金融は異なっており、企業はどちらがより自分たちにあっているのかを見極めるということは今回の授業でわかった。また、出資・融資という分け方よりもさらに細かく資金調達の種類があった。そしてそれぞれメリット・デメリットがあるため、借り手は現状や過去の実績、展望など様々なことをふまえて、調達方法を選ばなければいけないということを知った。国民(企業)が銀行に預金と貸し出しを繰り返すと、お金を作り出せる信用創造機能を初めて知った。

私は今回の授業で近畿財務局神戸財務事務所が金融規制・監督を行っていることを初めて知り、驚いた。なぜなら、以前の予算編成案を考える授業の際にも講義をしていただき「予算編成のような国のお金を動かすための機関」というイメージがあったからだ。地方において、金融システムや経済活動を円滑化するために大切な役割を担っているのだと感じた。銀行などの金融機関は私も利用したことがあるので、私たちの生活の近くにもかかわりがあるのだと思い驚いた。

情報の非対称性を解消させる努力が必要だと考えている。情報の非対称性では、経営者側が不利な情報を開示せず、有利な情報さえ開示すればよいという有利な立場にある。しかしその状態では出資融資する側は、失敗するのを恐れて萎縮してしまい、全体の経済活動が低迷してしまう。そうなることを防ぐために、経営者は良い情報も悪い情報もできる限りすべての情報を開示する必要がある。そうすることで企業と出資融資者の間で信頼醸成が可能となり、より経済活動を活発にできると僕は考える。

見方によってその会社に将来性があるのか、安定性があるのかということが変わるということです。シェアスペース事業も、新しい事業で知名度が上がればもっとたくさんの人に使ってもらえるという面で見たら、安定性があると言えます。このように、どの面を重視して考えるかによって将来性と安定性という対になっていたものが同時に言えるのだなと思いました。

私たちの班では意見が株式発行・銀行貸付・クラウドファンディングの3つに分かれました。私が思ったのは、その3つのどれも良い資金調達の方法であるが、「資金調達プラスⅠ」によって変わると思いました。例えば、クラウドファンディングでは「資金調達プラス宣伝」など、お金を借りる側が他に何を求めるかによっても変わってきます。そして、実際資金調達をするときは、自分たちにとってのメリット・デメリットを分析するべきです。社会ではデメリットと思われていることも自分たちにとってはメリットかもしれません。そのため、この議論において経営側の目線になることを意識しました。

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