平成30年12月14日創造基礎A「模擬投票」&講義「自分の軸と政治」

本校同窓会館ゆ~かり館において、創造科学科3期生(1年生)が創造基礎Aの授業で模擬選挙を行った。各班がそれぞれ政党になりきり、班から1名が模擬代表として演説を行った。政党については、神戸市選挙管理委員会と相談し、現在国会内で政党要件を満たしている自由民主党、立憲民主党、社民党、日本維新の会、自由党、公明党、希望の党、日本共産党、国民民主党に班分けをした。事前学習で、各党について模擬選挙推進ネットワークからいただいた資料やHPから調べて、綱領・経済政策・福祉政策・外交政策・その他の主張の項目についてまとめた「政党カタログ」を作成し、そのカタログと模擬代表の演説をもとに評価を行い、休み時間を利用して模擬投票を行った。

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〈模擬投票の結果〉

自由民主党7票、立憲民主党6票、社民党2票、日本維新の会13票、自由党1票、公明党2票、希望の党1票、日本共産党1票、国民民主党3票、白票1票(投票率100%)

模擬投票の後、NPO法人Youth Create代表 原田謙介氏に「あなたの軸と政治」をテーマに講義をして頂いた。講義の中で、選挙とは政治にアクセスするひとつの方法・通過点であり、国民ができることのすべてではないといったことや、「政治の」若者離れについて、また社会の中の様々な立場の人に視点を移すことの大切さを教えていただいた。

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(生徒感想)

今まで意見を思いついても“私の意見なんか”と思って自信がなくなり発言できないことが多くありました。しかし、原田さんの講義を聞いて多様な人の意見を聞くことや高校生である今しか感じられない考えを発信していくことが大切であると知り、どんな意見でも言うことで議論などを発展させていけるのだと感じました。また、その考えの価値も自分で決めてしまうのではなく誰かに伝えることで思わぬ発見があるかもしれないと考えることができました。そして、今は高校生ですが、今回の授業のように政治に関係することを自分たちで調べたり興味を持ち続けることで将来大人になったときに若い世代の意見を尊重できる社会、政治を作っていかなければいけないと思いました。

私は今まで政治というものは、日本をよくするために選挙で政治家を選び、その政治家が行う者だと思っていました。しかし、今回の講義を聞いて、日本をよくするためにではなく私のまわりの生活がよくなるようにするものだということがわかりました。それを知ったとき、私はなぜ日本の若者は海外の若者のように政治に興味がないのだろうかと疑問に思いました。そこで、私が考えた原因は、社会に対して不満がそこまでないからだということです。これは、一見いいことのように聞こえますが、他者に対しての無関心の現れ、またはテロなどの危機といった問題の軽視の現れではないかと思います。前者は、ますます核家族化、孤独死の増加、結婚をしない人の増加による少子化を引き起こす原因となり、後者は北朝鮮がミサイルを発射してきたのに他人事なので大丈夫だと思い、本当に大惨事になったときにはもう遅かったという原因になると思います。こういった事態を防ぐためには、もっと海外のことをみることが大切だと思います。海外の経済成長の度合いや、本当に起こっているテロ問題などに目を向け、他人事だと思わずに、日本は本当に大丈夫だろうかと危機感を持つことが政治を変えたいと思うきっかけになるのではないかと思ったからです。

大人たちが「若者たちはしっかり選挙に行ってほしい」などと若者に責任を押し付けてはならないと大人である原田さんがおっしゃるのがすごいと思った。これは、原田さんが自分の立場以外の目線になって物事をお考えになられるからだと感じた。私も自分と違う立場の目線で考えることが自然にできるよう普段の授業や創造の授業で自分と真逆の目線に立ったりして鍛えていきたいと思いました。主権者と有権者は違うということも知りました。私たちは有権者でなくても、主権者ではあるから政治について考える義務があると考えました。しかし、それが重荷ではないということも学んだのでいろいろな人の考えも知って、考えの柔軟な人になりたいと考えました。

私は講義での「選挙権の18歳への引き下げは賛成か反対か」という問いに直感的に反対という意見を持ちました。20歳は18歳よりも社会との接点が多いが理由でしたが、原田さんは「社会に出た人の視点、高校生の視点はどちらも大切で、自分なりの視点を大切に」とおっしゃっていました。その話を聞いて、自分は少なからず高校生が政治に及ぼす力はそれほど大きくないと諦めていたのではないかと思いました。だからこそ、「世の中の大事なことは何か」や「様々な政治参画」などの話を聞いた、今回の講義を通して強く思ったのは、「自分でも政治に参加できる」ということです。独自の考えを持つ政党がいくつかあり、そこから一つを選ぶのは難しいですが、「選ぶ」ではなく、自分の意見や理想を常に考え続け、周りの人と交流していきたいです。

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