平成30年11月17日・18日 第12回全日本高校模擬国連大会

国際連合大学において、第12回全日本高校模擬国連大会が開催され、本校創造科学科3期生(1年)の2名が参加した。本大会は、全国各地から集まった高校生が各校2人1組となり、実際の国連での会議をイメージしながら、各国の大使として熱い議論を交わすというもので、本校は2年連続の出場となった。会議において生徒はナイジェリア大使を務めた。今回の会議は、第73 会期国連総会軍縮・安全保障委員会(第一委員会)の「武器移転」を議題とし、①通常兵器移転規制における透明性確保のための制度の再検討、②非国家主体への通常兵器移転規制の制度の構築という2つの論点についての話し合いが行われた。議場では、似た考えを持つ国同士で集まり、各グループ毎に成果文書を残すべく活発な交渉が交わされた。本校生も積極的に色々なグループと意見交換をし、決議に自分達が考えた文言を残すという成果もあげた。

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<生徒感想>

今回、模擬国連に参加し、次の三つのことを考えた。ひとつは、英語と定められた公式発言(スピーチや動議)を以前の灘高校での練習会議のときより少しだけ聞き取れるようになったことだそのおかげで、各国がどういう立場で何を思っているのかを把握しやすくなった。次に、他の国の大使が政策などを述べて、それを一旦は理解した”つもり”になってメモもするが、改めて見たり他人に訊かれたりすると分からなくなるということがあった。それは、自分の中では納得できたとすぐに思ってしまって、相手の意見の十分でないところへの指摘、疑問が思いつかないことが原因の一つであると思う。だから、来年の模擬国連に向けてのこの1年で、話を整理するのを得意になるというのを目標にして努力したい。最後に、グループのリーダーとなって、他の大使の意見も尊重しつつも自国の意見も上手く入れこんだという点が良かったのだと思う。また、一方はリーダーとなり、もう一方は会場を見て回り、情報収集を良くしていたのが印象に残っている。

今回の全日本模擬国連大会でできたことは、3つあります。文言を入れ込んだ決議案を通せたこと、スピーチをできたこと、議論を深めることができたことです。一方で課題は、主に2つあります。1つ目は、政策が浅かったことです。2つ目は、もっと積極的に発言して存在感を示すべきだったことです。政策が浅かったことで、積極的に発言できなかったとも言えます。ニューヨークに行きが決まった他校生の議場行動が評価されたと思われる点は、リーダーシップです。ペアと効果的に役割を分担し(1人はグループでのリーダー、もう1人は外交)、グループのメンバーの意見を尊重しながら主導したチームが、評価されているように感じました。また、モデで積極的に発言しているチームは、選ばれているところが多かったです。これは、モデで発言することで、全体に自分たちのことを認知してもらう効果があったと思います。

カテゴリー: SGH(学科3期生), 創造科学科3期生   パーマリンク

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