本校同窓会館ゆ~かり館において、創造科学科3期生(1年生)を対象に、「国民が納得する『やさしい社会』を実現する方策とは」というテーマで講義を行いました。講師として、財務省大臣官房地方課広報連絡係長の内村裕幸氏をお招きし、またグループワークのサポートとして近畿財務局神戸事務所から2名の方に来ていただきました。まず、内村氏から「今の日本、これからの日本について考えよう」というテーマで、日本の財政に関わる課題について講義をしていただきました。次に、財務省が作成したシミュレーション教材を使って事前に作成した予算案について、財務省職員の方々と質疑応答を行いました。最後に、予算案のポイントを視覚的に説明する「ポンチ絵」を作成して発表しました。
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サンテレビ「財務大臣になったつもりで 高校生が国家予算編成を体験」
〈生徒感想〉
僕はこの予算を作るときに多角的な見方をする力を少し身につけることができたと感じています。税の増減、予算の振り分けの増減で影響が出る人を考えなければならず、様々な見方が必要となりました。また、その予算のメリット・デメリットを考え、その対策を一つずつ考えていくことが大切だと学びました。これからは一つの問題には多角的な見方をして、様々な解決法をメリット・デメリットから考えるべきだとわかりました。
立場の違う人たちが利益を得られて、みんなが納得できるような方法を考えることの難しさを痛感しました。だからこそいろいろな人の立場になって考える力が少しは身についたのではないかと思います。しかも、立場が多いだけではなく、国際関係などの国を超えた環境や税金によって社会保障が出されることなど、複雑な立場も視野に入れて活動したので、それらの関係を見越した視野も養われたのではないかと思います。
今回の授業で、対象の立場になって考えることの重要性を学びました。この予算案にしたら誰がどんな風に困るのか、誰にとってありがたいのかということを考えて、国民全員が納得する政策を作らなければいけないとわかりました。このことは、次回の授業の模擬選挙や創造基礎の地域活動、また、社会人になってからも大事なことだと思うので、日々相手の立場になって考えることを心がけようと思います。入学したときから目標にしていた複眼的思考力を身に着けることは、相手の立場になって考えることからも鍛えられると思うので、努力したいです。
今日の授業で、内村さんが国は政府と国民しかいないわけではなくて、家族、企業、学校などさまざまな団体や組織で成り立っていると言っていたことが心に残っています。そのことに気付いて、国の予算を色々な立場で見ることの大切さを学びました。この予算を考えることを通して、私は自分の国を客観的に見る力がついたと思います。