本校同窓会館武陽ゆ~かり館において、現代社会の授業(1年)に向けて、朝日新聞社編集委員堀江浩氏をお招きし、「世論調査は信頼できるのか?」というテーマで講義をしていただいた。サマータイム導入や自民党総裁選をトピックに、新聞社が行う世論調査結果と実際の結果との比較や他社調査との比較で世論動向についてお話をしていただいた。また、新聞とテレビやネットニュースなどとの違いについてもお話をしていただき、生徒がメディアとどのように向き合うのかについても考えさせる内容だった。
※この講義はNIE記者派遣事業の一環として実施されたものです
〈生徒感想〉
SNSが発達して、新聞の価値が下がっているように思われる今の時代で、新聞がすべきことは「正しい情報を客観的に伝える」ことだ。SNSは手軽な一方で誤った情報が流れやすいので、その中ですべきなのは、情報を鵜呑みにしない姿勢だと思った。
どのメディアにおいても情報の信・不信を簡単に判断してしまうのではなく、その情報が本当に正しいのか、ほかのメディアと比べてみて冷戦に判断してから受け取り、その情報が正確だとわかってから共有したり自分の活動に活用するべきだと思う。新聞やテレビが絶対に正しいと安易に判断してしまわないことが大切だと思う。
新聞が果たす世論形成の役割は、政治や社会の問題について知らせることだ。世界の出来事や動きはテレビの方がいいのかもしれないが、社会問題を共有したりその問題解決に向けての方針を考えるためにも新聞は役割があると考えた。新聞では理解するまでゆっくり考えながら問題に向き合えることがいいところだと思う。
現代社会の授業で「個人の権利や平等を重視する」論調や「国家や社会の秩序を重視する」論調の新聞があり、同じ記事を載せていても、とらえ方は大きく違っていることもあると習った。1つのとらえ方だけを自分の考えにするのではなく、違う角度から見て自分の考えを深めていきたい。