平成30年6月13日 「ワークショップ難民2018」

創造科学科2年生1名、1年生1名、普通科2年生4名の合計6名の生徒が難民事業本部のセミナーに参加しました。難民の定義や避難しなければならない原因、難民の身に降りかかる困難についてワークショップを他の参加者といっしょに行いました。終了後、講師の難民事業本部の中尾秀一さんに個別に質問に答えていただきました。

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<生徒感想>

今回のワークショップは話を聞くだけでなく、同じテーブルの人たちと難民になって考えてみたり難民の定義について分かりやすく説明してみたりとたくさん頭を使う内容でした。話を聞く機会はたくさんあってもアウトプットとして誰か他の人に説明する機会があまりなかったので、自分の言葉で説明するということが難しかったです。また、今日参加されていた私と同じテーブルにいらした2人の方は難民関連のお仕事や日本語教育をされてる方だったので、今後の研究活動に役に立つお話をワークショップが終わった後に話をすることができてよかったです。中尾さんにも難民の今の状況や日本語教育の話などたくさん聞くことができました。今後の研究活動に役に立つことばかりを吸収することができてほんとうに良かったです。

 

今回、ワークショップに初めて参加して、難民についての基礎的な部分を教えていただいて、初めて知ることが多く、とても勉強になりました。私が考えていた難民に当てはまる人が、難民条約の難民の定義(紛争地域に住んでいて迫害の恐れがあり、国外に逃げていて、自国の保護を受けることを望まない人)には当てはまらず、難民として認められないということに、驚きました。また、自分達が難民になったときに、何をもって逃げるかの話し合いをしたときに、男女や年齢、その土地の環境や気候によってもって逃げるものが違うということや、いざ逃げよう、となったときに農家の人は自分の畑を守るために国に残ったり、体が不自由な家族を置いていかないといけなかったりする、ということを聞いて、今まで難民の立場になって考えたことが無かったので、相手の立場になって考えることの重要さを学びました。他の国に難民として逃れてきた人のなかには子供だけの集団もあることや、集団で逃げてきた時にたくさんの子供が迷子になってしまうということを知り、私よりも何歳も若い子供が大変な思いをしているので、私にできることを探したいと思いました。

 

今回ワークショップに参加して難民問題を研究していく上で基盤となる、そもそも難民とは誰を指すのかということについて掘り下げて考えることが出来ました。ワークショップに参加する前から、難民条約は知っていたけれど、いざ具体例を考えると、難民条約上で難民かどうか判断するのは基準が曖昧で難しかったです。難民条約は難しい言葉が多いですが、小さい子に説明しようとしたことで自分自身の理解にもつながりました。また、難民条約上では難民と認定されていなくても、国連で決議して難民として保護することもあると分かり、難民支援は臨機応変に変化し続けられるものではないといけないとわかりました。そして現在、難民の受け入れ先に隣国でその国も途上国であるというケースが多いと知り驚きました。なかには難民を多く生み出しながら、多く受け入れている国もありました。国内でも場所によって情勢に差があるのは仕方がないかもしれないけれど、まずは、国内でカバーできるところはしていくべきだと思います。今回、難民の現状について、基礎知識を再確認して深められたので、このことを基本に自分の研究を進めていきます。

カテゴリー: SGH(学科2期生), SGH(学科3期生), グローバルリサーチ   パーマリンク

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