平成30年4月14日 第8回未来創造シンポジウム

本校講堂において、本校創造科学科とグローバルリサーチを受講している生徒、県内の中学生、保護者、全国の学校関係者、一般の方を対象に、「グローバル化した社会におけるリーダーとは」をテーマに、第8回未来創造シンポジウムを開催した。まず、創造科学科1期生(3年)、同2期生(2年)、グローバルリサーチⅢ受講生(3年)が、来場された方々に向けて、これまでの研究についてポスターセッションを行った。

DSCN8988 DSCN8974 DSCN9006

続いて、下記の要項でプログラムを進めた。

1 基調講演「グローバル化した社会におけるリーダーとは」

日本紛争予防センター理事長 瀬谷 ルミ子 氏

2 卒業生が実感している教科「創造」の成果~卒業生のアンケートの分析より~

創造学科長  大澤 哲

2 学校設定教科「創造」の取り組み(生徒発表)

① グローバルリサーチ

「ミャンマーに置き薬を!~新ビジネスプランの提案~」

普通科グローバルリサーチⅢ(3年)

② 創造基礎(社会科学分野)「人と人とをつなぐインスタスポット」

創造科学科1期生(2年) 社会科学研究4班

③ 課題研究(自然科学分野)「浪漫in the moon ~クレーターから探る月の歴史~」

創造科学科2期生(2年) 自然科学研究4班

④ 創造応用ⅠL(社会科学分野)「これからの英国の通商政策の予測」

創造科学科1期生(3年)*英語による個人発表

⑤ 創造応用ⅠS(自然科学分野)「泥燃料電池ってすごい!」

創造科学科1期生(3年) 化学研究班

DSCN9023 DSCN9029 DSCN9025 DSCN9046

IMG_0321 DSCN9100 IMG_0349 DSCN9119

3 パネルディスカッション「グローバル化した社会で高校生に求められる力とは?」

司会:創造科学科1期生(3年)

パネラー:日本紛争予防センター理事長 瀬谷ルミ子様、創造科学科1期生(3年)2名、創造科学科2期生(2年)2名、創造科学科3期生(1年)2名

生徒のほかに、200名を超える方々に参加していただいた。

DSCN9147

〈生徒の感想〉

私は今日のパネルディスカッションに向けて、瀬谷さんやDDRをしてらした伊勢崎賢治さんの本を読んだりして質問もいくつか考えていました。しかし、パネルディスカッションが始まると「次質問しよう」と考えている内に終わってしまいました。瀬谷さんも選択肢がいつまでも選べるわけではないから、選べる内に行動しないといけないとおっしゃっていました。まさにその通りで、ディスカッションが始まった時には持っていた選択肢が少し逡巡している間になくなってしまいました。せっかく瀬谷さんのような方に質問をぶつけられる好機があったのにみすみす逃してしまい、残念です。恐らく今私の前には、沢山の選択肢があって選びたい放題だと思います。今気づいていないものも、どうしようか考えているものも、使用期限がきれる前にきちんと選びとっていきたいです。そのために、その瞬間持っている選択肢はちょっと迷ってもガツガツ遠慮せず使っていくことにします。今日はパネルディスカッションで、遠慮や迷いには何の価値もない事を学びました。悔しいので、また来年・再来年や他の機会でリベンジを果たしていきたいです。(創造科学科3期生)

今回自分はパネラーとして参加し、それに際して瀬谷さんの講義をいつも以上に真剣に聞いた。そこで感じたのは話のうまさだった。言い方は良くないかもしれないが瀬谷さんの話は聞いていて全く暇にならず、ペースが良かったためかなり聴きやすかった。グローバルな人材に必要なものは英語力だなどと言われるのが一般的だが、よく考えてみると、英語で達者に話すには日本語力が必要なのは当たり前だったということに気づかされた。日本語で自分の意見をはっきり言えないのに英語で言える訳がないということに何故今まで気付かなかったのだろうと思う。そこでまず自分には日本語でいいからもっと自分を出していくことが必要だと感じた。ディスカッションは、やる前は特に緊張せず、どちらかというと楽しみだという感覚だった。始まってみるとやはり楽しくて、下で見ているより断然いいと思った。次に意見を言ってやろうという所で時間切れになってしまい残念だった。時間切れで悲しむとは思ってもみなかった。「 創造」の活動とは、やる前は乗り気にならなくてもやってみると案外面白いと感じるものばかりだなと日々思っている。(創造科学科2期生)

三回目で未来創造シンポジウムで、私はパネルディスカッションの司会をさせていただきました。時間を見ながら、話の流れを読み、空気を読んで話題を振ることは自分には難しいものでしたが、自分の言葉で議論が進むのは面白かったです。今回のシンポジウムでは自分の変化を感じることが出来ました。一年生のときには鵜呑みにしかできなかった基調講演や研究発表は、批判の目で見ることができるようになっていました。難しそうだとしか思っていなかった創造の取り組みには、心残りさえ感じています。私は一年間シティズンシップ教育について研究してきました。そこでよく課題になるのが、「評価方法」です。私もそれは課題だと感じていました。ですが、今回のシンポジウムが終わって瀬谷さんの話も含めよく考えてみると、「他者からの評価」よりも「自己評価」の方が大切だと思うようになりました。自分の中に少しでも変化が生まれたり、成長している点があると感じれば、他者からの評価より成果として価値があると思うのです。私は「創造」の活動を通して、考え方も視野の広さも変わりました。創造科学科に入ってよかったと心から思います。今年のシンポジウムは学ぶことも多く、今までで一番充実したものとなりました。(創造科学科1期生)

私は「創造応用」の社会科学分野の研究で、英語での個人発表をおこなった。校内での発表会で同じことは経験していたので出来ると思っていたのだが、実際に何百人の前でステージに1人で立つと思いのほか緊張してしまい、英語もたじたじで原稿も何度も見てしまった。また、来ている中学生にもわかる英語ではなかったように思う。難しい英語を簡単な英語に直すことの大変さが非常によくわかった。 次の週末には大阪大学の国際公共コンファレンスがある。ここ2年間の学科としての活動の締めくくりとして相応しいような発表をして、有終の美を飾りたい。(創造科学科1期生)

カテゴリー: SGH(学科1期生), SGH(学科2期生), SGH(学科3期生), 創造科学科1期生, 創造科学科2期生, 創造科学科3期生   パーマリンク

コメントは受け付けていません。