平成29年12月10日 創造応用ⅠS 探究活動(10回目)

<数学>
神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授 稲葉 太一氏にお越しいただきました。まずは将棋の勝率等についてのデータ解析については、王と飛車角の位置が近ければ近いほど戦況が不利であるという格言から実際の棋譜を調べて勝率に影響しているかどうかの関係を調べていくことになりました。「近い」ということの定義をどのようにするかがポイントであるとの指摘を受けました。また、記憶に関する研究では、記号と色のカードについての場所を記憶する実験について、見てもらう秒数と、記憶を維持する間にしてもらう作業の秒数を決めていきました。山登りや野球の研究についても様々なアドバイスをいただき、1月に向けて試行錯誤する準備が整ってきたようです。

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<物理>
ダイラタント流体班は,ダイラタント流体を滴下する際の高さを細かく変えて実験を繰り返し,クラウンができる境界を探る実験を行いました。砂時計班は,25日に行う中間発表に向けてデータの整理・分析をエクセルを用いて行いました。分析に用いる数式の理解や,データをどのように比較すれば的確に伝えられるのかを考えながら,作業を行いました。

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<化学>
化学10回目の探究活動では、大堺先生を交えて最初に研究の目的や流れを確認した。前回の実験で気づいたように、塩橋の抵抗が大きいために溶液抵抗が大きくなっている点を改善した電池を考えた点を追求し、さらにできる限り大きな起電力を得られる泥を見つけ出したいと考えた。高い起電力を得るための電池を研究していくうえで、電極や回路を安定させて実験値を求めることが困難であり、そのために工夫することをまず最優先にしていくことにした。

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<生物>
本校生物教室において、グリーンヒドラの捕食反応を測定する実験方法を再検討しました。前回の実験では、ヒドラにグルタチオン溶液を加えたことが刺激になって測定前に触手の収縮が起こったり、ヒドラが流されて測定ができませんでした。また、アルテミアを与えた実験と比較をするために、アルコール処理したアルテミアを各グルタチオン濃度条件下で与える方法を考えました。今回はその予備実験として、アルコール処理したアルテミアをヒドラに与えて、触手の収縮が見られないことを確認しました。

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<都市工学>
本校PC教室で実施。5人のメンバーを3人・2人の班に分け、11月に実施した「景観写真の印象評価実験」データを、以下の2つの観点で分析する作業を進めました。

① 「統一感のある」印象の高い景観について、その構図を分析する
② 「美しい」印象の高い景観について、その配色・色数を分析する

作業①については、3人の生徒で作業にかかり、「統一感のある」の平均ポイントが高い数枚の景観写真をピックアップし、構図の観点から共通する要素や条件の洗い出しを行いました。また、ペイントのアプリケーションを利用して、景観写真の加工を行い、より統一感のあると感じられる景観写真の作成にトライしました。アプリケーションの能力に限界があるので、生徒らが「こうしたい」と考えるような加工を行うには、より高度な画像処理が行えるアプリケーションが必要になります。作業②については、2人の生徒が担当し、実験で用いた11枚すべての写真について、25×15の格子に分割し、それぞれのマス目に占められる主要な色の特定を行い、写真1枚につきどの色が何色ずつ用いられているかの洗い出しを行いました。作業はまだまだ序盤であり、この後どのように分析を進めるかが課題です。特に「美しい」印象を色数だけで分析できるのか、隣り合う色味との相性など配色との関係はどのように調査するのか、まだまだ未知数の部分は多いです。全体的な方向性としては、「構図」と「色」から、「美しい景観形成」への示唆を得て、そのモデルプランを提示していくという考え方で作業を進めていきます。

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カテゴリー: SGH(学科2期生), 創造科学科2期生   パーマリンク

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