平成29年12月6日 セミナー「わたしたちの難民問題2017」参加

神戸勤労会館において、普通科グローバルリサーチⅠ受講生(1年)3名と創造科学科2期生(1年)6名が、「わたしたちの難民問題2017」に参加しました。『難民認定申請者の支援活動』というテーマで、RAFIQ 在日難民との共生ネットワーク共同代表の田中 恵子さんからお話を聞くことができました。

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〈生徒の感想〉

今回は難民問題についてのお話を聞き、現在の日本では他の先進国に比べて難民認定数が極端に少ないということが印象的でした。なかでも、ドイツが申請者数の約60%を認定しているのに対して、日本は0.3%だけだということに驚きました。認定数が多い国は保護法がきちんと定められているが、日本は認定基準が不透明で、この問題を良くするためには、まず政府の理解を得る必要があるのだと分かりました。今回、難民申請者は増加してきているということを知ったので、将来的に政府に難民問題についての理解を得て、認定基準をはっきりさせて少しでも認定割合を増加させるために、まずは将来を担う世代である私自身が、難民問題についてもっともっと勉強していこうと思います。

私は、今日の難民セミナーに参加してRAFIQという難民に対する組織の取り組みや現在の難民問題について新たなことを多く知ることができた。また、難民について非常に考えさせられた。今までは何となく難民や日本が全然受け入れをしていない、という知識しか知らなかったが今日このセミナーを受けて、難民支援のために活動しているRAFIQという団体を知ることができ私はすごく難民支援に対して関心を持った。自分は紛争などで困ったり悲惨な目にあうことはないが、だからといって難民に対し自分には関係のないことだとは思えない。日本が難民申請数に対して受け入れをしている数が非常に少ないのは事実であるが、そのようなことに対してただ不満を抱くだけでなく日本は難民受け入れをもっとするために何が必要であるのか、また何が課題であるかをしっかりと理解しようと思った。また、支援団体に携わるなどして更に難民に対する理解や知識を深め、役に立てるような人になりたいと思った。

今日「難民」についての講義を受け、解決されていない数多くの問題があることを知り、とても驚いた。特に印象に残っているのは、日本の難民認定数の少なさだ。日本の難民認定法の基準は高く、なおかつ不透明であり、公平性に欠ける。ドイツやアメリカなどは認定数が40~60%と高く、中国や韓国なども認定数は増加傾向にあるそうだ。日本は先進国の中でも最低の認定数であり、外国の記事では「あなたが難民ならわざわざ日本なんかに行くな」とまで書かれた。このままでは、次第に他の国に遅れをとり、非常に良くない状態になると思う。まずは認定基準の透明化や、少しずつでも受け入れの増加ができれば良いのではないだろうか。今日の講義を通して、まだ私は間接的にしか難民の方々と関わったことはないけれど、いつかは直接的に関わって行きたいと思った。

私は今回、「難民認定申請者の支援活動」のお話を聞いて、特に印象に残ったお話が3つあります。1つ目は、難民の定義についてです。「迫害を受ける恐れがあるという十分に理由のある恐怖を持つ」、「人種、宗教、国籍、特定の社会的集団、政治的意見の5つのどれかの理由があること」、「国の外にいる人」という定義によって難民が定められていると初めて知り、自分の難民についての理解がまだまだ浅いと痛感しました。特に、「迫害」は身体的なものだけだと思っていたので、精神的なものも含まれるのだと知って驚きました。2つ目は、難民認定手続きの難しさについてです。私は難民認定までに時間がかかることは知っていましたが、まさか平均でも3年もかかるとは思ってもみませんでした。またその中で、難民とずっと関わっている団体の方や弁護士の方でも認定の基準が分からないことや、再申請には新たな理由が必要であること、申請書を得られるホームページの言語が少ないことなどに衝撃を受けました。日本の認定手続きのための制度のずさんさや粗さを知ることができました。3つ目は、日本と海外との難民認定数の大きな差についてです。日本の認定率が0.3%なのに対し、ドイツやアメリカは40~60%と大きな差があることを、グラフを見て実感しました。また、日本を含むアジアの国々とヨーロッパの国々との違いとして、難民保護法がしっかりしていたり、独立した難民審査機関をもっていたりすることを知りました。また、日本以外のアジアの国々でも、近年、難民に関する国内法や具体的な対策づくりをしていることがわかりました。今回のお話を聞いて、私達国民も日本政府もまだまだ難民に対する理解が足りないのではないかと思いました。国民は、難民に対する理解を深め、偏見を無くすこと、政府は、難民の定義に基づいて難民を保護し、難民にとっても国民にとっても暮らしやすい国づくりを行うことが今の日本の現状を少しでも良くするために必要だと思います。

今回、実際に難民認定の支援活動をしていらっしゃる方から直接話を聞くことができて、とても良い機会でした。私は、「難民」というのは認定というのを必要とせず自己の判断で決まるものだと思っていました。でも、1人の人が「難民」となるには長い年月がかかることが分かりました。今日、世界的にも難民の受け入れの割合が高い国が少ないそうです。そのうえに難民になるまで長い年月がかかるとなると困っている人たちにとってはつらいと思います。だから、今後日本も含め保護法などを改めて、難民を受け入れやすい環境をつくるべいだと思います。また、ドイツや韓国のシステムや状況を見学して、自国に取り入れることも大切だと思います。生活に苦しんでいる人たちをスムーズに救助することが必要だと思いました。もし私が難民の申請をしようとしている人なら、代理人がインタビューのときに同席したり、韓国のようにインタビューする人が女性であったりするようにして、思っていることをありのままに話すことができる環境がもっと必要だと思います。また、RAFIQのような機関は、誰でも発足できるみたいなので、これからもっと難民についても勉強して、手助けをしたいと思ったら、したいなと思います。でも、なかなか1人では始めることができないので、友達などと、1人でも多くの人が難民として受け入れてもらえるようになってほしいです。

RAFIQの田中さんの「難民認定申請者の支援活動」のお話を聞いて、難民申請をして日本に来られている難民の方はとても大変なんだなぁと思った。日本は、他の国と比べ、難民認定の基準が、とても高く、その基準があいまいだそうです。そのため、他の国と比べ、難民認定率が圧倒的に低く、国の難民や難民申請者に対する支援も少ないそうです。難民の人々は、日本に保護を求めてやってきているのに、なかなか支援してくれないのは、とても大変だろうなと思いました。今、世界中で内戦や紛争が多発していて、とても多くの難民が生まれています。そして、ヨーロッパの国などにたくさんの難民が避難してきているなどのニュースをよく見かけます。僕たちが直接何かをできるわけではないかもしれないけれど、ニュースとかをよく見て、今世界で起こっていることを知っていきたいです。

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