平成29年11月25日 SCI-TECH RESEARCH FORUM 2017

関西学院大学神戸三田キャンパスにおいて、創造科学科2期生(1年)の自然科学分野2・4・5・7・8班が、関西学院大学理工学部主催「SCI-TECH RESERCH FORUM 2017」に参加し、ポスター発表を行いました。兵庫県内外の高校から課題研究に取り組んでいる生徒が集まり、現時点の研究の概要について説明を行いました。以下は各班の発表タイトルと生徒の感想です。

2班 丸嶋ゼミ「蛍光X線による成分の分析 ~楽器の表面にふくまれているものは?~」

<感 想> 今回、僕たちは関学で「蛍光X線による成分の分析」をテーマに発表した。楽器の表面のメッキ元素を調べることが目的だ。放射線を出すAmをクラリネットにあてることで発生する蛍光X線を分析し、クラリネットに含まれる元素を調べる実験だ。発表することで、大学生の人や大人の方、自分たちと同じ高校生、様々な方にアドバイスや意見を頂いた。今回は明るい部屋で実験をしたので、それでは発生するエネルギー量が正確に測れないのでは、AgとCuしかクラリネットには含まれていないのか、クラリネットに限らず他の楽器を分析してみては、など色々な意見があった。今回の発表で学んだことは2つある。1つは、何も知らない相手にでも、わかりやすく伝えること。2つ目は、多くの意見を頂いたように、ひとつのものでもたくさんの見方、捉え方があり、立体的に見ることが大切だということ。立体的に見るための多くの側面を見つけることが出来たのが今回の機会だったのだと思う。今回学んだことを、これからの研究に繋げていきたい。

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4班 勇惣ゼミ「クレーターから探る月の歴史」

<感 想> 私たち4班は“クレーターから探る月の歴史”というテーマでポスターセッションしました。まず、はじめは緊張していたものの、リハーサルもあったおかげか、みんな落ち着いて話せていたことが良かったと思います。私自身、ちゃんと自分の言いたいことを話せるかな、途中で頭が真っ白になって止まってしまったらどうしよう、という心配をしていたのですが、話し出すとなんとか自分のパートを喋り切ることができました。また、他の人の発表を聞く時間も充実していたと感じています。私は1回目の自分の発表のあと反省をしていたので話はあまり聞けていないのですが、それでもひと通りポスターを見ることはできました。やはり1番印象に残っているのは最後まで聞けた“ゴキブリ”です。私が院生さんのプレゼンを聞いたあとはじめにやりたいと思っていた研究がこの数理生物学だったのですが、私だったらこんなにおもしろいテーマは設定できなかったんじゃないかな〜と感じました。私が最近やっと使い方を理解できてきたExcelを用いて発表をしている仲間の姿はかっこよく見え、結果をはやく知りたいと思わせてくれるような内容でした。他の高校生も様々な研究を行っていることがわかり、また、英語で発表している人もいて本当に感心させられる時間でした。今日学んだことはこれだけではありません。自分がやってきた研究について、見直していかなければならない点がたくさんありました。一つ目に発表のしかたです。1度目の発表で、大学生のときに月について研究をしていたという方・太陽について研究したあとJAXAに入り、今は関学の研究員をしているという方に質問をうけたのですが、イントロダクションと最後のまとめの関係性が分からない、とのことでした。私たちが思っていた研究目的とは違うように受け取られてしまっていたのです。自分達で作ったポスターであり、自分達は目的を理解していたために全く疑問に思わなかった所を突かれ、どう答えればいいか分からなくなりました。2度目の発表では説明を補ったものの、やはりこんな発表では相手にちゃんと伝えることができないのではないか、と思い悔しかったです。二つ目には、月についての知識不足です。予想していた質問の斜め上を行く質問を投げかけられ、全員が数秒の間黙ってしまう、ということがありました。これではダメだと感じています。もっともっと調べて院生さんに質問もして、これからの発表は自信を持って挑めるようにしていきたいです。詳しくお話を聞くことができた二人の方とは名刺を交換できたので、この出会いは大切にしたいと思っています。これからも頑張ります!

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5班 冨田ゼミ「環境DNAによるアジの分布調査」

<感 想> 11月25日関西学院大学三田キャンパスで開催された、リサーチフォーラムに参加しました。社会科学の最終発表会が終わり、自然科学での最初の発表会の場であり、多くの大学生、先生方、高校生がいる中で発表をするのは少し緊張しました。しかし、今回のこのリサーチフォーラムで、今後の展望や、指針を決められるようなアドバイスをいただくことが出来ました。例えば、5班の環境DNAの研究については、調査期が限られていては、海流と環境DNAとの関係を結びつけるのは難しいのではないかということや、実験方法についてもネガティブコントロールと呼ばれる実験の正確性を確かめるために、水ではなく対象の魚に似たDNA配列を持つ魚の環境DNAを使った方がより良いのではないかなどです。今回ご指摘や、ご教授頂いたことは今後の実験活動や考察、展望を考える際頭に置いておくべきだなと感じました。色々な方に学ばせてもらった半日となりました。

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7班 勝原ゼミ「ゴキブリの出没」

<感 想> 今回のポスター発表は、私たちの研究の一番最初の発表で、正直不安が大きかったです。前日までポスターも出来上がらなくて、不完全な部分もあったかもしれませんが、発表の時には首を伸ばしてまで聞きに来てくださる方もいて、とても嬉しかったです。その分、発表も頑張ろうと思えました。緊張もしましたがこんな機会はなかなかないのでとても良い経験になったし、この発表をしたことで自分自身、少し自信が持てるようになりました。発表を終えて見つかった課題もあり、兵庫高校の先生方を含めた多くの人から指摘を受けました。これらの指摘は私たちにとって、大切な第三者からの意見であるので、参考にしながらこれから研究を進めていこうと思います。

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8班 中野ゼミ「X線で観測する宇宙」

<感 想> 私達の班は、赤色矮星が元となる超新星「ティコの超新星」の主成分をデータより推測するという内容の発表を行いました。神戸大学院生にサポートをして頂いたこともあり、何とか発表を行えるデータも揃えられたのですが、まだまだ知識が浅かったところもあり、今後の課題も見つかりました。現場では、活気のある質疑や指摘を頂き、より自分達の研究内容を深めることができました。今後、この場で見つかった課題を修正し、研究の精度を高めていきたいと思います。。

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カテゴリー: SGH(学科2期生), 創造科学科2期生   パーマリンク

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