平成29年11月15日 創造応用ⅠS 探究活動(8回目)

<数学>
神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授 稲葉 太一氏にお越しいただき、母比率の差の検定・推定についてプリントを用いて計算練習を行いました。理論的に理解するのは難度が高く難しいのですが、実際にどのように適用してどのような結果が出てくるのかを実践していくことで理論の使い方はわかってきます。記憶をテーマにした実験はいろいろな手法でおこなってきましたが、現在は色と場所についての記憶を調べる手法を用いています。意外に覚えづらいので、いい形で記憶を捉えることが出来ているのではないかと期待されています。また、野球の打者の立場から見て、カウントに従ってスイングするべきかどうかを研究するテーマも始まりました。

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<物理>
前回、下田先生からいただいたアドバイスをもとに、実験を進めました。ダイラタント流体班は、流体を滴下する高さを変えて実験を行い、データを集めていきました。脚立を用いたり、校舎の階段を利用したりすることで、教室の天井よりも高い場所から落下させた際の現象を観察しました。砂時計班は、実験データを整理して集めていき、データの信頼性を高めていきました。動画を撮影して砂の落下速度の時間変化を見ることで、砂時計に関する法則を見つけ出すための実験を行いました。

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<化学>
化学8回目の探究活動は、前回の授業で大堺先生からいただいたアドバイスを参考に、2種類の外部抵抗を入れた回路を作成して電圧を測定しましたが、外部抵抗を大きくしたときの電圧値が電池自体の起電力に近いのではないかということがわかりました。また、泥を腐敗するために、泥に卵、おからなどを入れてしばらく密閉することにし、12月以降の実験で使用することにしました。これまでの疑問が少しずつ解決し、電圧も計測できるようになってきたので、負極、正極に用いる溶液や泥を考えながら、まずは大きな起電力を生み出す物質を見つけたいと考えています。

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<生物>
本校生物教室において、グリーンヒドラの採食行動を観察する実験内容を計画しました。捕食時の触手の反応時間を測定することで、餌(アルテミア)の有無やグルタチオンによって受ける影響を確認できると考えました。しかし、グルタチオンなどの調整や実験器具の準備など、具体的に考えると計画に不十分な点があり、次回までの課題となりました。

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<都市工学>
本校PC教室で実施しました。11月11日(土)、午後から開催された本校の総合科学類型、未来創造コース、創造科学科「縦の同窓会(後、『創総会』と命名)」の終了後、OB生・現役生併せて110名に対し、「景観写真の印象評価実験」を実施しました。先週の授業の後で生徒らは、11日の実験実施に向けて、「統一感」と「美しさ」という形容詞をキーワードとした写真セットと、被験者配布用の説明文と評価用紙を作成しました。大阪大学大学院工学研究科 澤木昌典教授とのメールのやり取りで指導を受けて改善を加え、何とか実施にこぎつけることができました。当日も、本校食堂にて、プロジェクタ・スクリーンを用意し、生徒らで被検者に対して実験手順を説明し、PPを利用して写真を一定時間提示していくなど、大阪大学大学院で彼らが体験させていただいた手順を踏襲して、無事に実験を完了することができました。本日は、その110名分のデータをエクセルファイルに入力する作業に終始しました。入力様式を作成し、5人でできるだけ段取りよく入力できるように仕事を分け、2時間弱程度で、110人分の評価データをデジタル化することができました。次回以降、データの分析に向けての準備に取り掛かることを確認し、作業を終えました。

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カテゴリー: SGH(学科1期生), 創造科学科1期生   パーマリンク

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