本校同窓会館武陽ゆ~かり館において、普通科グローバルリサーチⅠ受講者(1年)を対象に三ツ星ベルト株式会社の人事部長 倉本信二氏に「地元企業の海外進出」をテーマに講義をして頂きました。初めに三ツ星ベルトの概要と海外進出の現状についてお話を頂き、その後(1)海外で活躍する人材とはどんな人か、(2)海外で働くことの不安は何かについて、グループで話し合いました。さらに、企業が(1)と(2)のギャップを克服するために、どのような取り組みができるかについて議論しました。各グループ発表の後に、倉本氏から補足説明をいただきました。近年増えつつある日本企業の海外進出とその課題について考え、知識を得る機会となりました。
〈生徒の感想〉
海外で働くことについてあまり深くは考えたことがなかったから、考えることが難しかった。海外で働くことについて漠然とした不安しかなかったが、考えてみるといろいろな問題が出てきた。問題に対する解決法は意外と考えることが難しかった。特に海外で「活躍する」ための対策を考えることが大変だと思った。講義を受ける中で、海外でも国外でもどちらでもやるべきことがあるとわかった。日本人が海外へ進出することの大変さを知った。もし自分が海外で働こうと思うならば、やはり語学力は必要だと思う。それ以外にも企業が行ってくれることに参加するだけでなく、自分自身が努力を重ねていかなければならないと思った。海外と日本とではやはり色々なことが違うと思う。そこで不安になるだけではいけないと思った。その時現地ではどのように働けばいいかを考えることがとても大切なことだと考えた。
人事は本当に奥が深いなと思いました。限られた人材の中で人を選ぶことはとても重要なんだなと実感しました。これは企業側の視点だけど、自分がもし海外に行くことになったらやっぱりそれなりの待遇やサポートは欲しいなと思ったし、それを考えるのはとても深かったです。安心や安全を考えるとやはりコストがかかってしまうし、企業のジレンマだなと思いました。今海外進出が進んでいる中で、世界的に語学能力の高い人材が求められているということを実感することができました。ビザが取りにくいといった問題も聞いて、やっぱり学歴は大切だなと思ったし、将来の自分のために今から勉強しようと改めて思うことができました。発表のスキルがあまり良くないなと思ったので、次への課題だなと思います。貴重な授業をありがとうございました。
今回の講義で「どうしたら活躍できるのか」ということを詳しく学ぶことができました。海外で活躍できる人は色々なスキルを持っている人だと知り、何事にも積極的にチャレンジしていくことが大事だと感じました。この講義の中で未来フロンティアツアーで学んだこととリンクすることがありました。それは味の素で聞いたベトナムの話です。味の素の方は現地の人とコミュニケーションを取ったり、現地の人のことを良く知ろうとして食事を一緒にすることをされていたそうなのですが、海外で活躍するためにそういったこともする必要があると今回の講義の中でも挙げられていました。今までSGHで学んだことがつながってきていると感じることができた講義でした。もし海外で働いている方の話を聞く機会があれば、今回の講義で学んだことを当てはめながら聞いてみたいと思います。
地方の企業が海外への進出という中で、海外でも活躍できる人材ということでしたが、私の父もよく海外に出張するのでとても考えさせられる課題となりました。特に自分が行くと仮定すると、とても企業にして欲しいこと(ニーズ)が高くなりました。企業側の負担が大きくなる分、海外での業績を上げないとという期待もあるなと講義後に思いました。やはり自分の住み慣れた環境を離れるのに今以上の業績を求められるというのは、不安が多いのでそんな中でも自分から志望して海外に行くことはとても大変なことなんだと感じました。
三ツ星ベルトさんだけでなく、恐らく色々な業種の企業で海外赴任する際に必要になる知識や念頭に置いておくべきことが学べました。専門的な知識がとても大切だと思っていたのですが、実際には幅広い知識を持って現地の人の質問に応えられることが大切だと知りました。三ツ星ベルトさんの取り組みでは、家族帯同を推奨していることがとても印象に残りました。利益のことだけでなく、赴任者の精神面までしっかりと考えられているのだと感じました。