平成29年10月4日 創造応用ⅠS 探究活動(4回目)

<数学>
本校学科準備室において、数学を選択した4名を対象に、本校教諭による授業を行いました。稲葉先生があらかじめ渡してくださったレジュメを元にしながら、演習問題を解き、理解を進めていきました。1学期の授業では個々のデータを集めた対象に関して平均や分散を考えましたが、今回は確率変数に対して定まる期待値を通して同じような数学的対象である母平均・母分散などの考え方について学びました。また、どのようにExcelを利用して計算や分析を行うのか、パソコンを各自で用いてやってみました。情報の授業で学んだこととは少し異なる形だったのか、少し戸惑う部分もありましたがすぐに慣れて操作を行うことが出来ました。

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<物理>
大阪大学大学院理学理学研究科物理系総合研究棟下田研究室において、大阪大学大学院理学研究科教授 下田正氏と共に、9月20日に集めたデータをもとに議論を行いました。データに関するアドバイスだけではなく、実験方法やデータ整理方法のアドバイスもいただき、今後の研究にむけて大変参考となりました。また、それぞれの班の最終的な目標を再度確認し、具体的にどういった実験を行っていくのか議論を行い、方向性を定めていきました。

<化学>
本校化学教室において、化学を選択した生徒6名を対象に、化学4回目の活動を行いました。神戸大学大学院理学研究科准教授 大堺利行氏に指導していただき、起電力をできるだけ正確に測定するために、できるだけ小さい抵抗を入れて電流を流す必要があることを指摘していただきました。また、電極の表面で起こっていると考えられるや嫌気的な泥を水溶液に入れる意味についても教えていただき、放電曲線を作成して電池としての性能を探ってみることを勧められました。次回は、電池の放電曲線を作成する予定です。

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<生物>
神戸大学大学院洲崎研究室を訪問し、生物を選択した生徒5名を対象に、神戸大学大学院理学研究科准教授 洲崎敏伸氏、並びに研究員小林真弓氏の指導を受けて実体顕微鏡と位相差顕微鏡によるミドリヒドラの形態と捕食行動を観察しました。まず、グリーンヒドラを培養液と共にスライドガラスに取り、カバーガラスをかけて、通常の形態を観察しました。その後0.1%酢酸溶液および、アルテミア補足による刺胞放出の促進を観察しました。通常の光学顕微鏡と異なり、位相差顕微鏡(総合倍率400倍、1000倍)では放出された多くの透明な刺糸を明確に確認することができました。アルテミア補足時に比べ、酢酸溶液添加の方が刺胞の放出が顕著に見られました。その後、次回訪問時に行う電子顕微鏡観察の方法について、説明をしていただきました。

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<都市工学>
本校HR教室において、都市工学を選択した生徒5名を対象に、先週の大阪大学訪問で指導を受けた内容を踏まえて、課題研究テーマの設定に向けての議論を重ねました。生徒は事前に話し合いをしており、景観の印象評価として下記のような方法で「美しさ」の条件を明らかにしたいという要望をまとめていました。

  • 海外研修等で生徒が撮影してきている写真の中で比較的「美しい」と思えるものを選ぶ。また、インターネット上で「美しい景観写真」のランキング上位のものを選別する
  • 上記の写真を並べ替えて写真のセットリストを作成する
  • 上記リストを用いてSD法による印象評価実験を実施する
  • 実験で得られたデータから「美しい」という印象と関連のある形容の要素を特定する

(仮説としては、「統一感のある」「ごちゃごちゃしていない」など)

また、美しい景観印象形成に向けて、「音楽分野」からと「美術分野」からの示唆をえるために2グループに分かれることを再確認し、それぞれでどのようなポイントに焦点化するかが議論されました。しかしながら、音楽でいえば「リズム」や「テンポ」等、美術でいえば「色彩」や「絵画作品」等、対象とする軸をどう設定すればよいかに困難さを感じ、結論には至らなかったです。さらに、「美しい」という評価軸も守備範囲が広すぎるのではないか、「美しさ」の中でも何かに焦点を絞った方が良いのではないか、という意見も出され、結論が収拾せぬまま終業となりました。来週までに各自で各自なりに考えをレポートに集約してくることになりました。

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カテゴリー: SGH(学科1期生), 創造科学科1期生   パーマリンク

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