平成29年9月6日 創造応用ⅠL 講義「世界を見せてくれない日本のメディア」

本校同窓会館ゆ~かり館において、本校創造科学科1期生(2年)文系選択者を対象に、大阪大学大学院国際公共政策研究科 准教授 ヴァージル・ホーキンス氏をお招きし、「世界を見せてくれない日本のメディア」というテーマで講義をしていただきました。

講義の前半では、日本における国際報道の割合や地域的分配、記事が与えるイメージ、紛争報道が多い地域などについてお話を頂き、国際報道のあり方について考えさせられました。

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後半では「国際報道はなぜ必要なのか?」という問いについてグループで意見を出し合い、クラスで発表をしました。「グローバル社会だから」「他国と歩調を合わせるため」「他国に依存している日本は常に他国の情勢を知らなければならないから」など様々な意見が出ました。

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最後に講義に関する質疑応答を行いました。

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ホーキンス氏からは様々なフィードバックや意見を頂き、生徒たちにとって深い学びの時間となりました。

〈生徒の感想〉

日本での国際報道の割合がとても低いことに驚きました。普段LINE NEWSで世界の情報見ることがあるけど、それは世界で起きていることの本当に一部でしかないんだろうなと思いました。印象に残った言葉は、「紛争の規模とその紛争が報道される規模が全然違うのはおかしい」という言葉です。今のメディアでは本当に知るべき情報が自分たちにより直接関係があるように見える情報に圧迫されてしまっているのだと感じました。国際報道がなぜ必要なのかの議論の時に、あまり関係がなさそうな国のことも知らないといけないのかなと考えてしまったけど実際は関係のあることがたくさんあると知り国際報道はやっぱり大切だと思いました。

すごく説得力があった。その理由の1つに「証拠」の多さがあると思う。やはり数値というデータはゆるぎないものだし、グラフにすれば視覚的にも違いが見えやすく、特にコンゴでの紛争の死者を表した円の図は衝撃も大きかった。またディスカッションで「自分たちは世界から影響を受けている」と言われたときはハッとさせられた。聴く側がどういうことを思うだろうかと予測し、それに対応する論を練るのが大切なのだと感じた。物を多角的に見て誰も気づかないような視点を見つけることが課題解決につながるのかなと思った。

カテゴリー: SGH(学科1期生), 創造科学科1期生   パーマリンク

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