東京みらいフロンティアツアー2日目です。生徒たちは昨日の疲れを感じさせない様子で、それぞれ課題研究のテーマや進路を考慮し自ら選んだコースに、全員が元気に出発し、濃密で充実した研修を行うことができました。
【コースⅠ】アジア開発銀行駐日代表事務所を訪問し、駐日代表松尾様より持続的な発展への課題、国際開発金融機関の役割、ADB(アジア開発銀行)の役割について講義を頂きました。内容について質疑応答の時間を頂きました。持続可能でゆるぎなく、皆が享受できる豊かさを目指すというテーマついて考えました。
その後、川崎重工業株式会社東京本社技術開発本部水素チェーン開発センター理事の石川様に「水素利活用への川崎重工の取り組み」についての説明を受け、質疑応答の後、1F展示コーナー見学をしました。新しいエネルギーの可能性を知る、有意義な学びの場になりました。
【コースⅡ】午前中に新橋に移動し、電通東日本を訪問しました。そして、講師の高関様より、キャッチコピーの役割、そして、その作り方を深く学びました。また、仕事をすら上で必要な事柄は何か、などを講義していただきました。
午後は幕張へ移動してアジア経済研究所を訪れ、ベトナムに進出している企業について長年研究されている藤田様から、日本企業が海外に進出するときに重要なポイントについて質問を交えながらお話ししていただきました。自分たちが普段身につけている服が東南アジアの国々で生産されているのかを考察し、最後に社会分野の研究に大切な文献をたくさん貯蔵している図書館を見学しました。
【コースIII】環境省と国連UNHCR協会を訪問させていただきました。環境省では、地方創生やSDGsなどをキーワードに、ワークショップを交えて環境計画や環境適応策についてお話いただきました。
その後は青山に移動し、国連UNHCR協会では、難民問題に関する質問に、丁寧な返答をしていただきました。生徒たちは様々な形で耳にする世界的な問題に対して、専門家からの声を聞くことで、問題解決の難しさに直面し、今後の課題研究に意欲を深めているようでした。
【コースⅣ】午前中はJICA地球広場を見学しました。途上国の貧困の実情や、それを改善させるための取り組みを中心に、見学しながら学んでいました。実際に途上国での活動経験のあるスタッフの方からお話を伺うことも出来、熱心に質問しながら主体的に学びました。
その後、株式会社SYGを訪問しました。社長の山本様、執行役員の岡村様、佐藤様、三井様からはIT業界の状況や、ご自身の経験をもとに生徒たちに向けた力強いメッセージやアドバイスを頂きました。また途中、『家庭での課題』をテーマに、あらかじめ準備していたビジネス提案・発表を行い、社員の方々から温かい評価を頂きました。生徒は詳しく知らなかった世界に対する興味を持ち、社員の方々の当時の姿と現在の自分の姿を照らし合わせ、将来についての考えを深めていたようでした。
最後には、第一三共くすりミュージアムを訪問し、くすりの役割やその効果の表れ方、製造方法などについて、珍しい展示や器具に実際に触れて学びました。あっという間の1時間半でした。
【コースⅤ】11名で物質・材料研究機構に伺いました。
午前は兵庫高校OBの魚崎先生から「二次電池」、竹口雅樹先生から「電子顕微鏡」についての講義を受け、午後は「電子顕微鏡」、「電池作成」「SPM」の実習を行い、学びを深めました。実習の後にはJAXA施設の見学を行いました。充実した1日に、全員が心地よい疲れを感じながら、筑波を後にしました。
明日はいよいよフロンティアツアー最終日です。