本校会議室において、ベトナム研修に参加する生徒(2年)31名を対象に、事前学習として、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 准教授の伊藤正子氏と研究員の小田なら氏に講義をしていただきました。まず、「ベトナム研究を通じて思うこと」というタイトルで伊藤先生にお話しして頂きました。まず、ベトナムの概観について、地理、成り立ち、ベトナム戦争、言語・宗教などの文化の内容を教えていただきました。次に、伊藤先生のご専門であるベトナム山間地域の少数民族について、研究動機やフィールド調査の醍醐味、それぞれの民族の特徴と共生のあり方などを資料を用いて丁寧に教えていただきました。次に、ベトナムの医療について、小田先生に講義をしていただきました。まず、ベトナムの食と医療の関係について、ベトナム料理に使われる香草と肉との相性という観点から、組み合わせの法則について話をしていただきました。そして、ベトナムの伝統医学、特に生徒たちが研究しようと考えている薬草について説明があり、フエ医科薬科大学での実験でサンプルとして何を購入するのかを考えるときの参考になりました。最後に、ベトナムで多様な医療・薬が併用されている状況について教えていただき、日本との違いについて関心を抱くとともに、実際にベトナムで医学的な側面から薬草の研究を行うモチベーションが上がりました。
講義終了後、3日目に訪問するホンガイ高校での交流会でのリハーサルを行い、英語による神戸と兵庫高校の紹介やグループ別に実施する日本の伝統的な遊び方の実演を練習しました。