平成29年6月19日 グローバルリサーチⅠ「日本企業のベトナム進出」

本校同窓会館ゆ~かり館において、グローバルリサーチⅠ受講者33名(1年)を対象に、「日本企業のベトナム進出」をテーマにABC株式会社の河原光伯氏に講義をして頂きました。講義ではベトナムの基礎知識や経済状況、価値観などをデータやキーワードを用いてわかりやすく教えて頂きました。

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講義後、学んだことを基にグループに分かれて「ベトナムに進出した日系企業が抱える問題点とその解決方法」について話し合い、ポスター発表を行いました。生徒は発表後河原氏から講評を頂き、より広い視野で問題について考えることができました。授業後もしばらく質問に来る生徒が絶えず、実りある初回の授業となりました。

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〈生徒の感想〉

今日、実際にベトナムで働いていた方のお話しを聞いて、今まで社会で学んできたことは本当だったんだなぁと思ったし、リアルなお話を聞けて本当に良かったです。いつもの授業と違って、自分たちで意見を出すということがとても楽しかったです。また、他の班の発表も自分では思いつかなかったようなものばかりでとても勉強になったし、そのほとんどがすでに起きている問題で、その解決策もすでに行われていると聞いて驚きました。今の企業は、未来のことを考えているんだなと思いました。発展途上国について、詳しく知って身近に感じることができたと思います。所得の違いを見て、とてもびっくりしたし、改めて気づかされることがたくさんありました。今回は自分の意見を言ってばかりだったので、次はもっと班のみんなの意見をしっかりと聞き、またみんなに伝わりやすいフリップを作りたいと思いました。国連で働くことを目指している私にとって、今日河原さんと話せたことはとてもいい刺激になりました。

私は今回ABC株式会社の河原先生に来ていただいて、途上国やベトナムについてのお話を聞きました。特に印象に残っているお話は、ASEAN諸国の人件費の推移についてのお話です。「2005年から2016年にかけて数値が増えた」と資料をただ読み取るだけではなく、なぜそうなったのかや他の数値との比較を行うといったような、1つの資料を様々な視点から見て考えていくことが必要になるとわかりました。人件費を高く設定して人を集めてから、何年後か仕事が安定してくると賃金が上がっていくのではなく、安定するようになったり、下がってきたりすることを知ってとても驚きました。また、今回はグローバルリサーチⅠで初めてグループワーク発表を行いました。今まで話したことのない子と同じ班になり、初めはぎこちなかったものの、どんどんとみんなで意見を出し合うことができました。次回からはもっと話し合いの時間を長くするために、もっと早くから話し始めたいと思います。

小学校の授業や中学校の授業で、海外に進出する企業が近年多くなっていると教えてもらいました。その理由が、賃金が安く、労働力が豊富であるからだとも教えてもらいました。賃金が安いのは、いわゆる発展途上国です。日本より発展途上国のほうが賃金が安いことは知っていましたが、今日の授業で具体的な賃金の差を知ることができました。私は、高校生がバイトをしてもらえる賃金よりベトナムでもらえる賃金が安いということを聞いて、「こんなに先進国と発展途上国で差があるのか。」と驚きました。それと同時に、前までは海外でつくって本当に利益がでるのか疑っていましたが、賃金の差を知って、日本でつくるよりもはるかに安上がりであることがわかりました。ふと疑問に思ったのが、もし、世界中の国が発展し、賃金の差がほとんどなくなったならば、海外に進出した企業はどうなるのかということです。この将来を仮定して考えてみるのも面白いのではないかと思いました。グループで発展途上国に進出した日系企業が抱える問題について話し合ったとき、価値観の違いやお国柄の違いの溝を埋める解決策を出し合っていると、会社を経営する立場を体験できた気がしました。あまり関係ないと今まで思っていた事柄でしたが、ベトナム人などの外国人の雇用が日本人の雇用より上回っているところもあるなど、いろいろと新しいことを知り、私たちのも関係する事柄だなと思いました。これからは、このようなことにももっと注目していきたいと思います。

 

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