グローバルリサーチⅠ受講生1名が神戸YWCA多文化共生プログラムに参加しました。中国、ネパール、フィリピン出身の小学生から高校生の計10名が集まり、勉強を教えたり、百人一首などを楽しみました。集まった生徒は日本語教育を受けていた生徒です。皆さん楽しそうに過ごしていました。多文化共生の在り方を考えるいい機会となりました。
〈生徒の感想〉
私が全体を通して思ったのは、『やさしい日本語』を伝える難しさと、生まれた国や育った国が違っても心はいつも学校にいる友達と変わらないということです。 特に、『やさしい日本語』を伝えるときに苦戦したのが、百人一首のルール説明でした。古典文法の知識が必要で、覚えている読み札をいかに速くとるかを教えるのが大変でした。上の句、下の句をどのように説明するかとか、上の句をいかに簡単に伝えられるようにするかを考えるのが難しかったです。また、坊主めくりをしているときに、『めくるだけでは面白くないから、バラバラにして自由に札を選んでもいいですか?』と言われました。そのアイディアを取り入れたのですが、いつもしている坊主めくりより面白いと思いました。日本の遊びを他の国の人に紹介すると、日本人とはまた別の発想が生まれ、新鮮なものになるのが良いと感じました。世間話を通して聞いた中で印象に残ったのは、フィリピンから来た高校一年生の人が、『みんなは私が日本語をしゃべれないと勘違いしているから、挨拶でハローとかグッドモーニングとか言ってくるのはなんで?とか思ってた』と言っていたことです。気が配れるのは日本人の良いところだけれど、無駄に気を遣いすぎて、相手に少し不快感を与えてしまう可能性があるのではないか、と思いました。